美山町立柿野小学校

美山町立柿野小学校の概要と沿革

美山町立柿野小学校は、岐阜県山県郡美山町（現・山県市）に所在した公立小学校です。本校は1997年に近隣の乾小学校に統合され、廃校となっています。

校区と施設

学校は美山町の柿野地区、特に柿野洞（伊谷、下村、落合、米野、西洞、東洞）を校区としていました。学校の体育館は2018年以降、柿野交流センター体育館として地域の人々に利用されています。

学校の歴史

柿野小学校の起源は1873年（明治6年）、日永村に創設された鋳陶学校にさかのぼります。この学校は翌1879年に第一分場と第二分場が統合され、鋳陶小学校の柿野分校へと変わりました。1886年、柿野分校は独立して柿野簡易小学校となり、1888年には西洞分教場が設けられました。

1889年には武儀郡の日永村、船越村、出戸村、相戸村、柿野村が統合され、武儀郡乾村が誕生します。この村の設立に伴い、学校も地域の名称を反映した形で改称されます。1902年には柿野尋常小学校と名を改め、1941年には柿野国民学校と再び名称が変更されました。

終戦後の1947年には乾村立柿野小学校に改称され、1955年には美山村が新たに発足し、学校名も美山村立柿野小学校に改められました。その後、1964年、美山村が町制を施行し、美山町立柿野小学校へと再び改名されます。

分校の廃止と統合

1970年には美山町西洞地区の人口減少により、西洞分校が廃止されます。これらの出来事を経て、学校は地域のニーズに応じながら発展してきましたが、1997年に美山町立乾小学校に統合されて閉校することとなります。

現在の状況

廃校となった後も、柿野小学校の体育館は利用価値を維持し、柿野交流センターとして地域の交流スペースとして活用されています。地域住民にとっては、教育の場があった場所としての記憶や想いが息づいています。

おわりに

美山町立柿野小学校は、地域と共に歩んできた学校であり、その歴史は地域の教育の一端を担ってきました。廃校となった今も、地域のシンボルとしての役割は続いています。学校の歩みを通じて、地域社会の変遷や児童教育の重要性について考えることは、今後の未来にも役立つ示唆をもたらすことでしょう。

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