美濃加茂市立三和小学校

美濃加茂市立三和小学校

美濃加茂市立三和小学校は、岐阜県美濃加茂市に位置する公立の小学校です。学校は、三和町川浦と三和町廿屋の2つの通学区域を持ち、生徒たちは美濃加茂市富加町にある中学校、つまり組合立双葉中学校へ進学します。2020年度の時点での生徒数は21名と少人数の学び舎であり、小規模特認校として地域からも注目されています。

この学校は自然と文化の保護活動にも力を入れており、近隣の川浦川で見られるゲンジボタルは、地域の天然記念物として認定されています。三和小学校では、ゲンジボタルの人工飼育活動を通じて、環境教育や保護活動を行っています。

沿革

三和小学校の歴史は1873年にさかのぼります。当初、川浦村には習利義校、鹿塩村には研承義校が設立されましたが、1885年にそれぞれの校名は改称され、川浦学校と鹿塩学校となりました。更に1886年には、簡易科小学校へと移行し、1890年には尋常小学校に改称されました。

1897年には、新たに三和村が発足し、その後1909年には川浦、廿屋、鹿塩の各尋常小学校が統合され、三和尋常小学校が設立されました。1910年には統一校舎が完成し、翌年には三和尋常高等小学校へと改称されました。この流れで、学校は1941年に三和国民学校に改称され、その後1947年に現在の三和小学校に名称が変わりました。

1954年には近隣の町村との合併により、美濃加茂市が発足し、同時に美濃加茂市立三和小学校に改称されました。1955年には新校舎が完成し、1963年には廿屋分校が廃止されました。

台風第7号の影響により、1968年には校舎の一部や運動場が流出し、その後の復旧工事が1970年に完了します。1976年にはゲンジボタルの人工飼育を始め、1982年には体育館が完成しました。

1988年には現在の校舎の基礎となる鉄筋コンクリート造の新校舎が完成し、現代的な教育環境が整いました。

このように、長い歴史とともに発展してきた美濃加茂市立三和小学校は、地域の文化や環境に根ざした教育を通じて、子どもたちに豊かな学びを提供しているのです。学校の取り組みや歴史を通して、地域の価値を再認識し、次世代に受け継いでいくことが求められるでしょう。

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