美濃部直彦

美濃部直彦について

美濃部直彦（みのべ なおひこ）は滋賀県守山市出身の元サッカー選手および指導者です。1965年に生まれた彼は、選手時代に主にディフェンダーとして活躍し、日本サッカー界に多大な影響を与えました。特に1990年には天皇杯での優勝に貢献し、1993年にはJリーグが始まる際にも名を連ねました。

選手時代

美濃部はサッカー人生のスタートを滋賀県内の中学校から始め、その後、守山高校に進学。彼は1982年度の全国高校サッカー選手権大会では滋賀県勢として初めて準決勝に進出し、多くの注目を集めました。高校時代には望月聡や井原正巳とともにプレーし、サッカー技術を磨くことになります。

高校卒業後の1984年、松下電器産業サッカー部に加入し、1985年には日本サッカーリーグにおいて1部昇格を果たしました。その後も数々の熱戦を繰り広げ、1990年にはチームの天皇杯優勝に貢献。この時期、Jリーグの開幕に際し、彼はガンバ大阪としても知られる松下電器での活動を続けました。

選手としてのキャリアは1995年まで続き、現役引退後には京都パープルサンガに移籍し、ここでは初代主将を務めました。

指導者時代

引退後は京都のスタッフとして指導者の道に進み、新たな世代の育成に尽力しました。1996年から方針を変え、彼はユース監督として数々の成果を上げました。特に2000年には日本クラブユース選手権で準優勝、翌年はJユースカップで優勝を果たしました。また、2003年にはJFA公認S級コーチのライセンスを取得しています。

2004年から2006年までは京都のトップチームのヘッドコーチを務め、降格の危機を乗り越える中で成績向上に尽力しました。しかし、成績不振により2006年秋に監督に昇格し、その後、結果が出ずに解任されることとなります。

その後、2008年から2011年にかけて徳島ヴォルティスの監督を務め、徐々に成績を回復させる努力を重ねました。特に2011年には最終節まで昇格の可能性を残すほどの成果を上げましたが、惜しくも昇格には至りませんでした。

さらに、2013年にはAC長野パルセイロの監督に就任し、JFLでは24戦無敗を果たし、同クラブを初優勝に導く快挙を成し遂げました。また、2015年には体調不良のため長野から辞任しましたが、その後も指導者としての経験を活かし、他のクラブでも指導にあたりました。2021年からはポルベニル飛鳥の監督として新たな挑戦を始めています。

人物

美濃部のトレードマークは鼻の下のヒゲです。これは1993年に怪我をした際のリハビリ中に伸ばし始め、その後の復帰以降も続けられています。京都でプレーしていた時期には、任天堂のゲームキャラクター「ルイージ」に似ていることからその愛称も持たれていました。

美濃部直彦は、日本サッカー界の育成や発展に尽力し、その経験を通じて多くの若手選手たちを指導しています。今後も彼の活躍はサッカー界に注目を集めることでしょう。

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