群馬大学医療技術短期大学部

群馬大学医療技術短期大学部について

群馬大学医療技術短期大学部は、1978年に群馬県前橋市に設置された国立の短期大学です。群馬大学医学部の附属機関として、医療技術者の育成を目的として設立されました。略称は「群大医短」です。

概要

この短期大学は、群馬大学医学部附属の各専門学校（看護学校、臨床検査技師学校、助産婦学校）を改組・発展させる形で設立されました。1978年の開学当初は看護学科のみでしたが、1979年に衛生技術学科、1982年には助産学特別専攻科、そして1984年には理学療法学科と作業療法学科が設置され、4学科1専攻科を有する短期大学となりました。

1996年度の入学生を最後に学生募集を停止し、2000年3月31日をもって廃止されました。その短い期間ではありましたが、医療技術者の養成において重要な役割を果たしました。

教育と研究

群馬大学医療技術短期大学部では、医療技術者の養成に重点を置いていました。特に、群馬大学医学部附属病院での臨床実習を重視し、実践的な能力を養う教育が行われていました。また、研究活動も活発で、『群馬大学医療技術短期大学部紀要』などの研究成果が発表されていました。

学風と特色

この短期大学は、前身となる医学部附属の各専門学校の歴史と伝統を受け継ぎ、専門性の高い医療技術者を育成することに力を入れていました。

沿革

1944年：前橋医学専門学校に看護婦養成所が設置
1949年：群馬大学医学部附属病院女子厚生部となる
1951年：群馬大学医学部附属看護学校に改組
1965年：同附属助産婦学校が設置
1966年：同附属衛生検査技師学校が設置
1972年：同附属衛生検査技師学校が同附属臨床検査技師学校に変更
1977年：文部省より短期大学の設置が認可
1978年：群馬大学医療技術短期大学部が開学（看護学科）
1979年：衛生技術学科を増設
1982年：助産学特別専攻科を設置
1984年：理学療法学科、作業療法学科を増設
1996年：学生募集を停止
2000年：正式に廃止

基礎データ

所在地：群馬県前橋市昭和町3-39-15
カレッジマーク：群馬大学と同じものを使用

組織

学科

看護学科
衛生技術学科
理学療法学科
作業療法学科

専攻科

助産学特別専攻

取得資格

看護師：看護学科
臨床検査技師：衛生技術学科
理学療法士：理学療法学科
作業療法士：作業療法学科
助産師：専攻科

研究

『群馬大学医療技術短期大学部紀要』
看護教育に関する研究

大学関係者と組織

同窓会組織があり、創立10周年記念誌が発行
歴代学長：秋田康一、小野周、前川正、石川英一

施設

群馬大学昭和キャンパス内に独自の校舎を設置
学生に親しまれた藤棚があった

対外関係

パシフィック大学（アメリカ）と協定
系列校：群馬大学、群馬大学工業短期大学部

社会との関わり

1988年度より一般市民講座を開講（看護に関する「Aコース」、臨床検査に関する「Bコース」）

卒業後の進路

専門職に就く卒業生が多かった
主な就職先：群馬大学医学部附属病院、各種医療機関、社会福祉施設
編入学・進学実績：群馬県立医療短期大学、群馬大学医療技術短期大学部専攻科など

関連項目

廃止された日本の短期大学一覧

関連サイト

* 群馬大学

群馬大学医療技術短期大学部は、短い期間ではありましたが、地域医療に貢献する多くの人材を輩出しました。その教育理念と実績は、現在の医療技術教育にも影響を与えています。

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