羽田文彦

羽田文彦のプロデューサーとしてのキャリア

羽田文彦（Fumihiko Hada）は1964年6月19日に東京都文京区で生まれた映画プロデューサーです。彼はキャリアの初期に役者として15歳から21歳までの期間を過ごし、その後、映画業界での道を進むことになります。初めに入社したのはROBOTで、CMのプロダクションマネージャーを務めるなど、数多くのプロジェクトに携わりました。1995年には映画部に異動し、翌年から本格的に映画製作に携わり始めました。

彼の手がけた初の映画は1996年の『7月7日、晴れ』で、ここから羽田は日本映画の製作において不可欠な存在となります。特に彼の関与した「踊る大捜査線」シリーズは、商業的にも大ヒットを記録しました。このシリーズの映画やその続編、さらには関連作品のDVD化をも推進し、国内外の映画市場で高い評価を得ました。

主要作品

羽田は多くの映画と舞台の製作に深く関与しており、彼の代表的な作品には次のようなものがあります。まず、「踊る大捜査線」シリーズでは、1998年の『踊る大捜査線 THE MOVIE|踊る大捜査線_THE_MOVIE』から始まり、2003年の続編『踊る大捜査線 THE MOVIE|踊る大捜査線_THE_MOVIE2』、2005年の『交渉人 真下正義』、同じく2005年の『容疑者 室井慎次』と、シリーズ全体にわたって重要な役割を果たしました。

また、「海猿」シリーズも彼の製作した作品の一つで、初作の『海猿』は2004年に公開され、その後の続編『LIMIT OF LOVE 海猿』（2006年）も高い評価を受けました。さらに、「三丁目の夕日」シリーズには、『ALWAYS 三丁目の夕日』（2005年）やその続編も含まれ、これらも彼の手にかかることで多くの観客に愛されました。

舞台プロデュース

羽田は映画製作だけでなく、舞台制作の分野でも実績を持っています。特に、舞台「Fabrica［10.0.1］」を本広克行と共にプロデュースしたことで、多くの観客から注目を集めました。この舞台は、彼のプロデューサーとしての多才な面を示す一例です。

業界での移動と現在

2010年4月からは、札幌・北海道コンテンツ戦略機構(SHOCS)の事業部長として札幌市に移住し、地域の文化振興にも貢献しました。しかし、2012年9月にはフリーランスに転身し、再度東京に戻り、株式会社セレモニーに入社。このように、羽田は映画、舞台、さらには地域振興と、幅広い分野でその活動の幅を広げ続けています。

俳優としての活動

映画プロデューサーとしての名声を得る前、羽田は自身も俳優として活動しており、1984年から1985年にかけては「青い瞳の聖ライフ」で出演し、その後も様々な作品に登場しました。彼の俳優時代は、1985年の「巨獣特捜ジャスピオン」や、「ザ・サムライ」など多岐にわたります。これらの経験が、現在の彼の製作活動にも影響を与えていると言えるでしょう。

羽田文彦は、日本の映画制作において重要な役割を果たしてきたプロデューサーであり、今後もその活動から目が離せない存在です。

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