老人休養ホーム

老人休養ホームは、高齢者が心身をリフレッシュし、健康を増進することを目的とした施設です。主に景勝地や温泉地といった、自然豊かな場所に設置されています。これらの施設は、高齢者に対して低価格で健全な保養の機会を提供することを目標としています。

1965年、厚生省社会局長が各都道府県知事に対して「老人休養ホーム設置運営要綱」を通知したことをきっかけに、地方公共団体が中心となって設置を進めてきました。この要綱は、高齢者福祉の向上を目指し、高齢者が気軽に利用できる保養施設を整備することを目的としています。

老人休養ホームの主な利用対象者は、60歳以上の高齢者およびその付き添いの方です。施設の宿泊定員は原則として80人程度とされていますが、定員に余裕がある場合は、その他の人も利用できる場合があります。

老人休養ホームは、高齢者のための休憩・宿泊施設ですが、老人福祉法で規定されている老人福祉施設には該当しません。そのため、老人福祉施設とは異なる運営基準やサービス内容が適用されています。

1991年 3月末には全国で74ヶ所存在していましたが、2008年 10月時点では33ヶ所まで減少しています。この背景には、高齢者福祉に対するニーズの変化や、施設の老朽化など様々な要因が考えられます。

以下は、日本国内に存在する老人休養ホームの例です。

世田谷区立老人休養ホームふじみ荘（東京都世田谷区）
高崎市等広域市町村圏振興整備組合老人休養ホームゆうすげ（群馬県高崎市）