耳鳴り (アルバム)

チャットモンチー『耳鳴り』

『耳鳴り』は、チャットモンチーが2006年7月5日にリリースした、メジャー1枚目のフルアルバムです（CDコード：KSCL-1003）。

アルバム概要

初回限定盤は、3面デジパック+スーパーピクチャーレーベルという特別仕様。メジャーデビュー後に発表されたシングルやミニアルバムの表題曲を含む、全13曲が収録されています。ジャケットデザインがリトル・バーリーのアルバム「ウィ・アー・リトル・バーリー」に酷似しているという話題もありました。

収録曲について

アルバムには、チャットモンチーの個性が光る様々な楽曲が収録されています。

東京ハチミツオーケストラ: メンバーが徳島から東京へ上京した際に感じた「東京」を描いた楽曲。
おとぎの国の君: サビが一度しか歌われない、チャットモンチーらしいユニークな構成の楽曲。
プラズマ: DVDプレイヤーとの恋愛をテーマにした、遊び心あふれる楽曲。
ひとりだけ: 結成初期から存在し、ライブで頻繁に演奏された、バンドにとって重要な楽曲。

演奏メンバー

橋本絵莉子：ボーカル、ギター
福岡晃子：ベース、コーラス
* 高橋久美子：ドラムス、コーラス

楽曲によって、カウベル、シェイカー、ベル、タンバリン、ピアノなどの楽器も使用されています。

Forever Edition

メジャーデビュー10周年を記念して、2015年11月11日に『耳鳴り』を含むフルアルバム5枚とミニアルバム2枚がリマスターされ、“Forever Edition”として再リリースされました。Blu-spec CD2仕様で、Disc1にはリマスター音源、Disc2にはリリース当時の貴重なライブ音源が収録されています。

リマスタリングは、フォスター・ザ・ピープルや奥田民生などを手掛けたグレッグ・カルビ (STERLING SOUND) が担当。初回仕様限定盤はブック型特殊パッケージで、第一弾全4タイトル購入者にはスペシャルボックスがプレゼントされました。

ブックレットには、2006年と2015年のメンバーインタビュー、元ドラマー高橋久美子の寄稿文、当時の撮り下ろし写真などが掲載されています。

Disc2のライブ音源は、2006年から2008年にかけて行われた様々なライブからのセレクションとなっています。

レコ発ツアー

2006年10月4日から11月12日にかけて、全国16ヶ所を回る「耳鳴りツアーなり～2006秋～」が開催されました。

各地の公演にはゲストアーティストも参加し、つばき、UNDER THE COUNTER、シュノーケル、ANATAKIKOU、藍坊主などがライブを盛り上げました。ファイナルとなった徳島公演では、四星球がオープニングアクトを務めました。

ツアー初期は観客をどう楽しませるか苦労したものの、ツアーを通して多くのことを学び、成長できたとメンバーは語っています。

『耳鳴り』は、チャットモンチーの初期の勢いと、独自の音楽性を確立していく過程を記録した重要な作品と言えるでしょう。

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