聖剣伝説 PRINCESSofMANA
『聖剣伝説 PRINCESS of MANA』は、ヨシノサツキによる日本の漫画作品です。『ガンガンパワード』での連載開始後、同誌の廃刊に伴い『ガンガンONLINE』に移籍し、2010年5月まで連載されました。単行本は全5巻で刊行されています。
この作品は、聖剣伝説プロジェクトの一環として企画されました。プロジェクト責任者の石井浩一氏の「漫画企画もスタートさせたい」という発言がきっかけとなり、当時新人漫画家だったヨシノサツキ氏が起用されました。
制作にあたっては、石井氏から『聖剣』を描く上での禁止事項の確認と、「何気ないところにもこだわってほしい」という程度のリクエストのみで、ヨシノサツキ氏の裁量に多くが委ねられました。これは、過度な制約が漫画の面白さを損なうという懸念と、過去のシリーズ作品『聖剣伝説レジェンドオブマナ』（天野シロ）が良い形で展開されたため、同様の雰囲気を期待したことによります。
本作は、ストーリーを重視しつつも、ギャグ要素が豊富に取り入れられており、キャラクター設定も非常に個性的です。しかし、物語は多くの謎や伏線を残したまま、最終回を迎えることとなりました。『ガンガンパワード』廃刊後は、Webコミックサイト『ガンガンONLINE』で隔月更新されていました。
物語の舞台は、『聖剣伝説DS CHILDREN of MANA』から300年後の世界です。
世界の中心に位置するイルージャ島で、世界を支えるマナが暴走する事件が発生。女神の血を引く樹の民の少女と、聖剣に選ばれた勇者が、この危機を救いました。
戦いの後、マナの女神はイルージャ島を数名の樹の民と共に『聖域』として世界から隔離しました。それから300年後、世界各地で謎の破壊活動、モンスターの凶暴化、精霊の暴走といった危機が訪れます。この危機を救うべく、聖剣の勇者を探すため、双子の巫女エマとニコ、そして彼女たちを護衛するイアンの3人がイルージャ島から旅立ちます。
本作の世界設定は、『聖剣伝説DS CHILDREN of MANA』の基本的な部分を踏襲しています。
樹の巫女：マナの巫女とも呼ばれ、女神の血を継ぐ者。本作ではエマとニコの双子を指します。
勇者一族：300年前に世界を救った勇者フリックの末裔とその信奉者たち。ウェンデル領内に拠点を持ち、他国と並ぶ権力を持っています。
シクザール：勇者一族で編成される精鋭集団。羽根飾りがトレードマークで、制服はフリックの衣装の柄を継承しています。戦闘部隊だけでなく、偵察部隊や記録班も存在し、その名は他国にも知れ渡っています。当初は敵であるエクスハティオに全く歯が立たなかったものの、後に魔法属性に合わせた対策を講じることで、ある程度対抗できるようになります。
亜種：「人間から生まれた人間ではないもの」とされ、どの種族にも属さない存在。生まれたときから強い魔力を持ち、災厄を呼ぶとも言われています。特殊な腕輪を身につけないと魔力を抑えることができません。
マナの聖人：300年前、マナの女神となったティスが、滅びのこだまを再び生まないために、人間の負の感情を濾過するフィルターとして生み出した二人一組の存在。ヴィーテとスヴァルトがいます。しかし、10年前にシクザールの人間が聖域に侵入したことがきっかけで、スヴァルトは人間を憎み、ヴィーテと仲違いしてしまいます。二人の死は、マナが暴走し、ファ・ディールの崩壊を意味します。
イアン・リカルディア・ウェンデル：本作の主人公。シクザールの指揮官ジエルバとフリックの直系であるヒューゴの子。次期指揮官と目されていましたが、10年前にイルージャに島送りされ現在に至ります。島送り前は物静かでしたが、記憶を消去され、現在は真面目で気さく、ややネガティブな性格です。エマとニコの護衛兼抑え役として、周囲のキャラクターに振り回されることが多いです。フリックモデルの剣を愛用しており、剣の腕前はかなりのものです。終盤で無属性の精霊セイレイがイアンの体を借りていたことが判明し、セイレイが抜けた後は本来の物静かな性格に戻り、次期指揮官として行動するようになります。
セイレイ：無属性の精霊。エマとニコとは幼少期からの付き合いで、10年前に聖人スヴァルトから二人を守るためにイアンの体を借りました。そのことを忘れて終盤まで自身をイアンだと思っていました。マナの女神が勇者フリックを探すために生み出した存在で、本来の姿は羽と丸い体と目を持つ精霊でしたが、最終話ではイアンによく似た人型の精霊に成長します。
エマ：マナの巫女で、ニコの双子の姉。男勝りで行動派。巫女として縛られることを嫌い、当初は旅立つことを拒否していました。モンスターの生態に詳しく、劇中ではその知識を生かして危機を乗り越える場面もあります。黒髪ですが、ニコと区別するために染めています。
ニコ：マナの巫女で、エマの双子の妹。マイペースで夢見がちな性格。絵を描くことが趣味で、スケッチが得意ですが、その出来は対象によって左右されます。巫女としての素質はエマよりはるかに高く、エマ曰く「エクスハティオ戦の切り札」。実はマナの巫女としては生まれるはずのない亜種で、マナの村人によって「魔法封じの腕輪」をつけられています。魔法の暴走によって命を落とす可能性があるとされています。
ジエルバ・リカルディア・ウェンデル：シクザールの現指揮官でイアンの父。フリックの直系であるヒューゴと結婚することで地位を得ました。エクスハティオに対しては積極的に対策を講じますが、その裏ではマナの樹に触れて神になることを目論む野心家です。シクザールや息子のイアンも、自身の野望を実現するための駒としか見ていません。また、妻であるヒューゴを16年前に殺害しており、息子であるイアンを操り、マナ一族と樹の巫女達を殺害しようと企んでいました。最終回でヒューゴの弟に倒され死亡します。
マリー・ダイワ：シクザール総帥護衛部隊隊長。10年前は島送りされる前のイアンの教育係でした。劇中で頻繁に登場し、様々なキャラクターから「空気を読めない女」と呼ばれています。
ギィ：シクザール偵察部隊隊長で、妹のキャロがいます。ツンデレで泣き虫な性格。10年前、モンスターに襲われていたところをイアンに助けられたことがきっかけで親友となり、イアンの島送りの際には、再会するまでにイアンの右腕になることを誓いました。イアンと再会した時は、性格が変わってしまった彼に戸惑いを覚えつつも、徐々に打ち解けていきます。父であるダヒカはジエルバの右腕でした。
アルバ・ノーン：シクザールの記録班所属。敵の襲撃を受けた村の記録を取りに来た際、日射病で倒れていたところをイアンたちに助けられ、同行するようになります。その行動は非常に怪しく、実はヒューゴが変装した姿でした。
本作の敵であり、わずか5人の組織ながら、世界各地の村や町を壊滅させています。精霊を封じたジェムを使用することで、精霊魔法の行使や肉体強化を行います。最終回でヒューゴ以外は全員死亡します。
スヴァルト：エクスハティオのリーダー。その正体はマナの聖人で、ヴィーテとは一心同体です。精霊をジェムに封じ込める能力を持ちます。マナの樹に代わる新たな世界の中心となり、人間と精霊を消し去り、滅びも再生もない世界にマナの理を作り変えることを目指しています。これは、マナの女神の犠牲によって成り立つ世界の仕組みをなくそうとする、彼の根本的な願いでもあります。
ヒューゴ：エクスハティオのナンバー2。翼のような装飾が特徴で、常に素顔を隠しています。シクザールを敵視し、冷酷な攻撃を仕掛けます。実は勇者フリックの末裔であり、ジエルバの妻ヒューゴの弟であることが示唆されています。
オルキ：水の国トップル担当。巫女一行を最初に襲撃した人物。普段は淡々とした皮肉屋ですが、口元の包帯が外れると激昂します。ノームの力を用いた土の精霊魔法と大鎌を武器とします。
イーリス: 氷の国ロリマー担当。本名ローズ。ロリマーでは人気の踊り子としての顔も持っています。ウィスプの力を封じたジェムを持ち、治療魔法を行使できます。エクスハティオの中でも、襲撃行為に対して否定的な面を持つ一方、スヴァルトが中傷されると激しい感情を露わにします。過去に、伯爵に利用されていた過去を持ち、スヴァルトに命を救われて以来、彼を愛しています。
ブルカーン：砂の国ジャド担当。元々ジャドに住む部族、アーシフャ族の王国で生まれた亜種で、凶暴かつ好戦的な性格です。主に火の精霊魔法を行使し、敵を焼き尽くします。ルナのジェムも使用可能のようですが、劇中では未遂に終わっています。
ヴィーテ：マナの聖人で、白き死神とも呼ばれます。スヴァルトとは一心同体で、容姿も色以外は非常に似ています。モンスターに変身する能力を持ちます。初登場時は実体を持っていませんでしたが、スヴァルトが目覚めてからは、体に穢れが満ち、実体を持つようになりました。
フィル：聖なる扉の地にある村の族長の息子。武器は弓矢です。イアンたちの旅に同行しますが、オルキ戦で左腕を負傷したため、同行を中止します。
ロタ：ドロボー兄弟の弟。トップルの港でイアンたちの財布を盗みましたが、捕まってしまい、二度と盗みをしないと約束しました。しかし、兄と共にロリマーで再登場し、再びイアンたちの財布を盗みます。その後は兄と共に野外で靴磨きをしています。
ロタの兄：ドロボー兄弟の兄。弟のロタと共にイアンたちの財布を盗みます。また、ギィの妹キャロが預かっていたお金の入った財布を盗んでしまいます。
ラングラード・ディーゼル：海賊。イアンたちをロリマーまで船で送ります。過去に妻と子供を亡くしており、身寄りのない子供たちを引き取って育てています。クルーにはニキータ族のアーノルド、ニキ、チキがおり、子供たちはショート、ロール、クロエ、トラと名前不明の子供を含めた8人です。
フロル・カルティナ：マナ一族の預言者で、扉の外の世界でエマたちを導きます。肌や髪の色はロリマー特有ですが、衣装はマナ一族に準じています。
マツゾー：ロリマーの鍛冶屋「Repair Shop」の職人。イアンの剣を修理します。
ゴンザレス：地獄の門番ケルベロス団の一人。ドモトモルの入り口でイアンに襲い掛かります。
マナ一族の少女：最終回に登場。エマに似ており、妹に『PRINCESSofMANA』の物語を読み聞かせて、物語を締めくくります。
少女の妹：最終回に登場。姉の妹でニコに似ています。
ISBN 978-4-7575-1952-7
ISBN 978-4-7575-2139-1
ISBN 978-4-7575-2304-3
ISBN 978-4-7575-2491-0
* ISBN 978-4-7575-2792-8
概要
この作品は、聖剣伝説プロジェクトの一環として企画されました。プロジェクト責任者の石井浩一氏の「漫画企画もスタートさせたい」という発言がきっかけとなり、当時新人漫画家だったヨシノサツキ氏が起用されました。
制作にあたっては、石井氏から『聖剣』を描く上での禁止事項の確認と、「何気ないところにもこだわってほしい」という程度のリクエストのみで、ヨシノサツキ氏の裁量に多くが委ねられました。これは、過度な制約が漫画の面白さを損なうという懸念と、過去のシリーズ作品『聖剣伝説レジェンドオブマナ』（天野シロ）が良い形で展開されたため、同様の雰囲気を期待したことによります。
本作は、ストーリーを重視しつつも、ギャグ要素が豊富に取り入れられており、キャラクター設定も非常に個性的です。しかし、物語は多くの謎や伏線を残したまま、最終回を迎えることとなりました。『ガンガンパワード』廃刊後は、Webコミックサイト『ガンガンONLINE』で隔月更新されていました。
物語の舞台は、『聖剣伝説DS CHILDREN of MANA』から300年後の世界です。
ストーリー
世界の中心に位置するイルージャ島で、世界を支えるマナが暴走する事件が発生。女神の血を引く樹の民の少女と、聖剣に選ばれた勇者が、この危機を救いました。
戦いの後、マナの女神はイルージャ島を数名の樹の民と共に『聖域』として世界から隔離しました。それから300年後、世界各地で謎の破壊活動、モンスターの凶暴化、精霊の暴走といった危機が訪れます。この危機を救うべく、聖剣の勇者を探すため、双子の巫女エマとニコ、そして彼女たちを護衛するイアンの3人がイルージャ島から旅立ちます。
用語
本作の世界設定は、『聖剣伝説DS CHILDREN of MANA』の基本的な部分を踏襲しています。
樹の巫女：マナの巫女とも呼ばれ、女神の血を継ぐ者。本作ではエマとニコの双子を指します。
勇者一族：300年前に世界を救った勇者フリックの末裔とその信奉者たち。ウェンデル領内に拠点を持ち、他国と並ぶ権力を持っています。
シクザール：勇者一族で編成される精鋭集団。羽根飾りがトレードマークで、制服はフリックの衣装の柄を継承しています。戦闘部隊だけでなく、偵察部隊や記録班も存在し、その名は他国にも知れ渡っています。当初は敵であるエクスハティオに全く歯が立たなかったものの、後に魔法属性に合わせた対策を講じることで、ある程度対抗できるようになります。
亜種：「人間から生まれた人間ではないもの」とされ、どの種族にも属さない存在。生まれたときから強い魔力を持ち、災厄を呼ぶとも言われています。特殊な腕輪を身につけないと魔力を抑えることができません。
マナの聖人：300年前、マナの女神となったティスが、滅びのこだまを再び生まないために、人間の負の感情を濾過するフィルターとして生み出した二人一組の存在。ヴィーテとスヴァルトがいます。しかし、10年前にシクザールの人間が聖域に侵入したことがきっかけで、スヴァルトは人間を憎み、ヴィーテと仲違いしてしまいます。二人の死は、マナが暴走し、ファ・ディールの崩壊を意味します。
登場人物
巫女一行
イアン・リカルディア・ウェンデル：本作の主人公。シクザールの指揮官ジエルバとフリックの直系であるヒューゴの子。次期指揮官と目されていましたが、10年前にイルージャに島送りされ現在に至ります。島送り前は物静かでしたが、記憶を消去され、現在は真面目で気さく、ややネガティブな性格です。エマとニコの護衛兼抑え役として、周囲のキャラクターに振り回されることが多いです。フリックモデルの剣を愛用しており、剣の腕前はかなりのものです。終盤で無属性の精霊セイレイがイアンの体を借りていたことが判明し、セイレイが抜けた後は本来の物静かな性格に戻り、次期指揮官として行動するようになります。
セイレイ：無属性の精霊。エマとニコとは幼少期からの付き合いで、10年前に聖人スヴァルトから二人を守るためにイアンの体を借りました。そのことを忘れて終盤まで自身をイアンだと思っていました。マナの女神が勇者フリックを探すために生み出した存在で、本来の姿は羽と丸い体と目を持つ精霊でしたが、最終話ではイアンによく似た人型の精霊に成長します。
エマ：マナの巫女で、ニコの双子の姉。男勝りで行動派。巫女として縛られることを嫌い、当初は旅立つことを拒否していました。モンスターの生態に詳しく、劇中ではその知識を生かして危機を乗り越える場面もあります。黒髪ですが、ニコと区別するために染めています。
ニコ：マナの巫女で、エマの双子の妹。マイペースで夢見がちな性格。絵を描くことが趣味で、スケッチが得意ですが、その出来は対象によって左右されます。巫女としての素質はエマよりはるかに高く、エマ曰く「エクスハティオ戦の切り札」。実はマナの巫女としては生まれるはずのない亜種で、マナの村人によって「魔法封じの腕輪」をつけられています。魔法の暴走によって命を落とす可能性があるとされています。
勇者一族
ジエルバ・リカルディア・ウェンデル：シクザールの現指揮官でイアンの父。フリックの直系であるヒューゴと結婚することで地位を得ました。エクスハティオに対しては積極的に対策を講じますが、その裏ではマナの樹に触れて神になることを目論む野心家です。シクザールや息子のイアンも、自身の野望を実現するための駒としか見ていません。また、妻であるヒューゴを16年前に殺害しており、息子であるイアンを操り、マナ一族と樹の巫女達を殺害しようと企んでいました。最終回でヒューゴの弟に倒され死亡します。
マリー・ダイワ：シクザール総帥護衛部隊隊長。10年前は島送りされる前のイアンの教育係でした。劇中で頻繁に登場し、様々なキャラクターから「空気を読めない女」と呼ばれています。
ギィ：シクザール偵察部隊隊長で、妹のキャロがいます。ツンデレで泣き虫な性格。10年前、モンスターに襲われていたところをイアンに助けられたことがきっかけで親友となり、イアンの島送りの際には、再会するまでにイアンの右腕になることを誓いました。イアンと再会した時は、性格が変わってしまった彼に戸惑いを覚えつつも、徐々に打ち解けていきます。父であるダヒカはジエルバの右腕でした。
アルバ・ノーン：シクザールの記録班所属。敵の襲撃を受けた村の記録を取りに来た際、日射病で倒れていたところをイアンたちに助けられ、同行するようになります。その行動は非常に怪しく、実はヒューゴが変装した姿でした。
エクスハティオ
本作の敵であり、わずか5人の組織ながら、世界各地の村や町を壊滅させています。精霊を封じたジェムを使用することで、精霊魔法の行使や肉体強化を行います。最終回でヒューゴ以外は全員死亡します。
スヴァルト：エクスハティオのリーダー。その正体はマナの聖人で、ヴィーテとは一心同体です。精霊をジェムに封じ込める能力を持ちます。マナの樹に代わる新たな世界の中心となり、人間と精霊を消し去り、滅びも再生もない世界にマナの理を作り変えることを目指しています。これは、マナの女神の犠牲によって成り立つ世界の仕組みをなくそうとする、彼の根本的な願いでもあります。
ヒューゴ：エクスハティオのナンバー2。翼のような装飾が特徴で、常に素顔を隠しています。シクザールを敵視し、冷酷な攻撃を仕掛けます。実は勇者フリックの末裔であり、ジエルバの妻ヒューゴの弟であることが示唆されています。
オルキ：水の国トップル担当。巫女一行を最初に襲撃した人物。普段は淡々とした皮肉屋ですが、口元の包帯が外れると激昂します。ノームの力を用いた土の精霊魔法と大鎌を武器とします。
イーリス: 氷の国ロリマー担当。本名ローズ。ロリマーでは人気の踊り子としての顔も持っています。ウィスプの力を封じたジェムを持ち、治療魔法を行使できます。エクスハティオの中でも、襲撃行為に対して否定的な面を持つ一方、スヴァルトが中傷されると激しい感情を露わにします。過去に、伯爵に利用されていた過去を持ち、スヴァルトに命を救われて以来、彼を愛しています。
ブルカーン：砂の国ジャド担当。元々ジャドに住む部族、アーシフャ族の王国で生まれた亜種で、凶暴かつ好戦的な性格です。主に火の精霊魔法を行使し、敵を焼き尽くします。ルナのジェムも使用可能のようですが、劇中では未遂に終わっています。
その他
ヴィーテ：マナの聖人で、白き死神とも呼ばれます。スヴァルトとは一心同体で、容姿も色以外は非常に似ています。モンスターに変身する能力を持ちます。初登場時は実体を持っていませんでしたが、スヴァルトが目覚めてからは、体に穢れが満ち、実体を持つようになりました。
フィル：聖なる扉の地にある村の族長の息子。武器は弓矢です。イアンたちの旅に同行しますが、オルキ戦で左腕を負傷したため、同行を中止します。
ロタ：ドロボー兄弟の弟。トップルの港でイアンたちの財布を盗みましたが、捕まってしまい、二度と盗みをしないと約束しました。しかし、兄と共にロリマーで再登場し、再びイアンたちの財布を盗みます。その後は兄と共に野外で靴磨きをしています。
ロタの兄：ドロボー兄弟の兄。弟のロタと共にイアンたちの財布を盗みます。また、ギィの妹キャロが預かっていたお金の入った財布を盗んでしまいます。
ラングラード・ディーゼル：海賊。イアンたちをロリマーまで船で送ります。過去に妻と子供を亡くしており、身寄りのない子供たちを引き取って育てています。クルーにはニキータ族のアーノルド、ニキ、チキがおり、子供たちはショート、ロール、クロエ、トラと名前不明の子供を含めた8人です。
フロル・カルティナ：マナ一族の預言者で、扉の外の世界でエマたちを導きます。肌や髪の色はロリマー特有ですが、衣装はマナ一族に準じています。
マツゾー：ロリマーの鍛冶屋「Repair Shop」の職人。イアンの剣を修理します。
ゴンザレス：地獄の門番ケルベロス団の一人。ドモトモルの入り口でイアンに襲い掛かります。
マナ一族の少女：最終回に登場。エマに似ており、妹に『PRINCESSofMANA』の物語を読み聞かせて、物語を締めくくります。
少女の妹：最終回に登場。姉の妹でニコに似ています。
単行本情報
ISBN 978-4-7575-1952-7
ISBN 978-4-7575-2139-1
ISBN 978-4-7575-2304-3
ISBN 978-4-7575-2491-0
* ISBN 978-4-7575-2792-8
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