聖博物館

聖博物館

聖博物館（ひじりはくぶつかん）は、長野県東筑摩郡麻績村にある博物館で、別名「麻績村立聖博物館」とも呼ばれています。聖高原の美しい聖湖畔に位置し、豊かな自然に囲まれた環境で、様々な展示物を楽しむことができます。

概要

この博物館は、麻績村が「麻績村聖高原観光施設の設置及び管理に関する条例」に基づいて設置したもので、一般観光客をはじめとする多くの人々に利用されています。博物館は本館と航空資料館の2つの建物から構成されており、それぞれ異なるテーマの展示を行っています。

本館
木造2階建てで、延べ床面積は303平方メートルです。1965年7月20日に公開されました。
館内には、麻績村の歴史や文化を伝える民俗資料、村の開発に関する資料、仏像や書画などの美術品、そして動植物や岩石の標本など、約1300点もの貴重な資料が展示されています。また、動物の剥製も展示されており、多様な展示内容が楽しめます。
航空資料館
木造2階建てで、延べ床面積は99.3平方メートルです。この建物は、元々明治10年に麻績小学校の校舎として建てられたものを、1971年に博物館の敷地内に移築・復元したものです。
移築の際に建物は縮小されており、1971年11月19日に公開されました。
館内には、航空に関する貴重な資料が展示されており、航空ファンにとっては見逃せない場所です。

また、博物館の屋外には、ジェット戦闘機や蒸気機関車などの実物が展示されており、迫力のある展示を楽しむことができます。

2012年にはリニューアルが行われ、木彫り羅漢像などの新しい展示品が加わりました。既存の展示品についても、展示方法の見直しや説明の追加が行われ、より分かりやすく、楽しめる展示へと生まれ変わりました。

沿革

1965年7月20日：博物館が開館
1965年8月14日：当時の皇太子（現・明仁上皇）が訪問
1971年11月19日：航空資料館が開館
2012年4月28日：リニューアルオープン

主な展示品

本館

民俗資料：麻績村の生活や文化を伝える様々な道具や資料
麻績村開発誌：村の歴史や開発に関する資料
鳥獣類の剥製：様々な動物の剥製
魚介類、昆虫類、海藻類、植物類、岩石類などの標本：自然に関する様々な標本
仏像、石仏類、書画などの美術品：歴史的な価値のある美術品

航空資料館

ジェット戦闘機F-104Jのエンジン：航空機の心臓部であるエンジン
航空資料：航空に関する様々な資料

屋外

ジェット戦闘機F-104J (46-8608)
ジェット戦闘機F-86D (94-8146)
ジェット戦闘機F-86F (82-7865)
レシプロ練習機T-34A (51-0337)
戦艦陸奥の41cm主砲身：戦艦の主砲の一部
蒸気機関車D51 769：1943年川崎車輛製

まとめ

聖博物館は、麻績村の歴史、文化、自然、そして航空技術まで、幅広い分野を網羅した博物館です。展示内容も非常に充実しており、子供から大人まで、誰もが楽しめる場所と言えるでしょう。聖高原を訪れた際には、ぜひ一度立ち寄ってみてください。

関連情報

麻績村
公式ウェブサイト

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