聖隷横浜病院

聖隷横浜病院

聖隷横浜病院は、神奈川県横浜市保土ケ谷区に所在する医療機関です。社会福祉法人聖隷福祉事業団によって運営されており、地域の中核病院として多様な医療ニーズに応えています。

沿革

この病院の歴史は、大正時代にまで遡ります。1920年（大正9年）9月28日に横浜市立療養院として設立されたのが始まりです。その後、国の医療体制の変遷に伴い、日本医療団横浜療養所を経て、国立療養所浩風園分院国立横浜療養所、そして国立横浜療養所と名称や位置づけを変えていきました。1968年（昭和43年）4月1日には病院としての機能を持つ国立横浜東病院へと転換します。2003年3月には、国立横浜病院と国立横浜東病院が統合し、国立病院横浜医療センターが設立されるという大きな組織再編がありました。

同年3月、社会福祉法人聖隷福祉事業団は、旧国立横浜東病院の経営を引き継ぎ、聖隷横浜病院として新たに開院しました。運営主体が変更されて以降も、地域医療への貢献を目指した取り組みが進められています。2014年（平成26年）10月には、せいれい訪問看護ステーション横浜の事業が病院に移管され、在宅医療との連携が強化されました。2015年（平成27年）5月には地域包括ケア病棟を開設し、急性期医療後の回復支援や在宅復帰をサポートする体制を構築しました。地域住民や来院者の利便性向上を図るため、2016年（平成28年）4月からは保土ケ谷駅東口と病院を結ぶ巡回バスの運行を開始しています。施設の整備も進み、2019年（令和元年）7月には新しい外来棟が完成し、外来診療機能が拡充されました。近年では、専門的な治療・ケア体制の強化として、2020年（令和2年）7月に回復期リハビリテーション病棟、同年8月には緩和ケア病棟が相次いで開設され、リハビリテーション医療と終末期医療の提供体制が充実しています。

診療科

聖隷横浜病院では、幅広い専門分野の診療科を設置し、様々な疾患に対応しています。

呼吸器内科
消化器内科
内分泌・糖尿病内科
腎臓・高血圧内科
膠原病・リウマチ内科
心臓血管センター（内科・外科）
小児科
外科・消化器外科
呼吸器外科
脳神経血管・高次脳機能センター（脳血管内治療科・脳神経外科）
整形外科
人工関節センター（関節外科）
形成外科
耳鼻咽喉科
眼科
泌尿器科
乳腺センター（乳腺科）
皮膚科
アレルギー内科
麻酔科
救急科
放射線診断科
病理診断科
臨床検査科
ドック・健診科

医療機関の指定と役割

地域の中核病院として、様々な公的医療機能の指定を受けています。保険医療機関、労災保険指定医療機関、結核指定医療機関、生活保護法指定医療機関、被爆者一般疾病指定医療機関、更生医療指定医療機関、育成医療指定医療機関として、幅広い患者層に対して適切な医療を提供しています。また、特定疾患治療取扱病院や公害医療指定医療機関でもあります。

救急告示病院として地域の救急医療体制の一翼を担い、小児慢性特定疾病医療指定病院として長期療養が必要な子どもたちの医療を支えています。将来を担う医療従事者の育成にも力を入れており、基幹型の臨床研修病院に指定されています。さらに、労災保険二次健診等給付医療機関およびDPC対象病院であり、質の高い医療サービスを効率的に提供するための体制が整備されています。

交通アクセス

聖隷横浜病院へのアクセスは、公共交通機関の利用が便利です。

JR横須賀線保土ケ谷駅東口から徒歩約12分です。
JR保土ケ谷駅東口の8番バス乗り場からは、横浜市営バス32系統（約9分）や相鉄バス旭4系統（約2分）、または病院の循環バス（約10分）が利用可能です。
京急線の黄金町駅、南太田駅、井土ヶ谷駅からは、病院が運行する無料送迎バスをご利用いただけます。

聖隷福祉事業団は、この病院の運営主体であり、広範な福祉・医療サービスを展開している法人です。この病院の設立初期には、後に院長を務めた村尾圭介氏が関わっています。

もう一度検索