聖隷沼津病院

静岡県沼津市に拠点を置く一般財団法人芙蓉協会聖隷沼津病院は、社会福祉法人聖隷福祉事業団の関連団体である一般財団法人芙蓉協会によって運営される地域の中核病院です。その歴史は、1949年（昭和24年）7月に「芙蓉病院」として設立されたことに遡ります。病院の名称は、1957年（昭和32年）2月に「緑町病院」へと変更され、さらに1981年（昭和56年）10月には現在の「聖隷沼津病院」となりました。地域住民の健康維持と疾病予防への貢献を目指し、1991年（平成3年）9月には健康診断センターが落成し、予防医療の機能も拡充されています。

当院では、内科、循環器内科、小児科（11床の新生児集中治療室、NICUを備える）、産婦人科、外科、呼吸器外科、形成外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、耳鼻咽喉科、皮膚科、放射線科といった多岐にわたる専門診療科を設置しており、てんかん外来を含む幅広い疾患に対応できる診療体制を整えています。

地域医療における多様なニーズに応えるため、国や自治体からの様々な医療機関指定を受けています。具体的には、健康保険医療機関や国民健康保険療養取扱機関をはじめ、労災保険指定医療機関、結核指定医療機関、生活保護法指定医療機関など、公的な医療制度における重要な役割を担っています。さらに、被爆者一般疾病指定医療機関、更生医療指定医療機関、母子保健法指定養育医療機関、特定疾患治療取扱病院、小児慢性医療指定医療機関としても機能しており、専門的な医療や福祉と連携した医療を提供しています。救急医療体制としては、二次救急指定病院および救急告示病院として、緊急性の高い傷病患者を受け入れています。また、臨床研修病院として若手医師の育成に貢献するほか、公害医療指定医療機関や身体障害者福祉法指定医療機関でもあります。医療の質向上への継続的な取り組みとして、ISO9001:2008認証を取得しており、DPC対象病院として、効率的かつ質の高い医療の提供に努めています。船員の健康を証明する指定医療機関としての役割も果たしています。

交通アクセスについては、JR東海道線・御殿場線の沼津駅が最寄りの公共交通機関利用拠点となります。沼津駅南口の9番のりばから出発する富士急シティバス（ららぽーと沼津行、片浜駅行、東田子浦駅行、大諏訪経由富士通前行）に乗車し、「観音前」バス停で下車後、徒歩約3分で病院に到着します。また、沼津駅1番のりばからの東海バス（千本浜公園経由沼津港行）に乗車し、「聖隷病院入口」バス停で下車すれば、徒歩約2分とより短時間でアクセス可能です。

運営母体である社会福祉法人聖隷福祉事業団は、全国で広範な社会福祉・医療事業を展開しており、当院もその理念に基づき、地域社会への貢献を目指しています。関連施設としては聖隷富士病院などがあります。詳細な情報や最新の診療内容、各指定に関する具体的な内容については、聖隷沼津病院公式ホームページをご参照ください。地域住民の健康と安心を支える基幹病院として、今後も質の高い医療サービスの提供に努めてまいります。

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