聖飢魔IIの悪魔用語一覧

聖飢魔II 悪魔用語解説：異次元の世界観を紐解く

聖飢魔IIは、独自の宗教観に基づいた世界観と、それに付随する独特の用語を用いることで知られています。彼らの活動は、単なる音楽活動ではなく、悪魔教という架空の宗教に基づく壮大なパフォーマンスと言えるでしょう。本稿では、聖飢魔IIが用いる主要な悪魔用語を解説し、その世界観に迫ります。

所属と活動：悪魔的組織構造

聖飢魔IIの活動は、まるで悪魔教の布教活動のようです。レコード会社は「悪魔教会」と呼ばれ、ソニー・ミュージックエンタテインメントは「市ヶ谷悪魔教会」、BMG JAPANは「渋谷悪魔教会」として表現されます。一方、プロダクションは「悪魔寺」と呼ばれ、ミュージックチェイスは場所の移転に伴い、代々木、新宿、そして新田裏悪魔寺と呼ばれていました。

彼らの活動の根幹をなすのは「悪魔教」です。「偽善を滅ぼす」「常識を破る」「自主性を持つ」といった教義を持ち、サタニズムとは一線を画す独自のものです。この悪魔教の布教活動は、献血などの善行を通じた「偽善活動」という皮肉な表現で語られています。

作品とコンサート：聖典と黒ミサ

聖飢魔IIの作品は「教典」と呼ばれ、アルバムは大教典、シングルは小教典、その他にマキシシングル、ビデオ作品、書籍など様々な形態があります。それらのリリースは「発布」と呼ばれ、コンサートは「黒ミサ」と呼ばれます。大規模な黒ミサは「大黒ミサ」と呼ばれ、武道館公演は「武道館ミサ」と呼称されます。黒ミサへの来場は「参拝」、チケットは「参拝券」と呼ばれ、特別な黒ミサでは「悪チン接種券」という表現が使われることもあります。コンサート会場では、聖飢魔IIのメンバーを「構成員」、ファンを「信者」と呼びます。

メンバーとファン：悪魔的階層構造

聖飢魔IIのメンバーは「構成員」と呼ばれ、彼らの誕生日は「発生日」と呼ばれます。メンバーへの贈り物は「貢ぎ物」と呼ばれます。ファンは「信者」と呼ばれ、熱心なファンはメンバーに倣い自作の衣装（「戦闘服」）を着用して黒ミサに参加することもあります。

また、聖飢魔IIの活動妨害を企てる全知全能の神ゼウスの存在も重要な要素です。ゼウスの妨害は、歌詞の間違いや、コロナ禍のような大きな出来事にも繋がるとされています。そして、「悪チン」とはゼウスへの抗体、つまりワクチンのことを指します。

その他の用語と表現：独特な世界観

聖飢魔IIの世界観をさらに理解するためには、他の独特な用語を理解する必要があります。「天地逆転唱法」は、デーモン閣下が三点倒立で歌う歌唱法です。「非神三原則」は、「神を信じない」「神を信じさせない」「神を持ち込まない」という悪魔教の三原則です。「魔暦」は、地球征服完了年（1999年）を紀元とする暦です。「世を忍ぶ仮の姿」は人間社会で生活する悪魔の姿を指し、メンバーの日常もこの表現を通して語られます。メンバーのソロ活動は「個悪魔活動」と呼ばれ、メンバー交代は「悪魔事異動」と呼ばれます。その他、トレーディングカードは「閻魔札」、写真撮影は「御尊影撮影」、サインは「花押」、グッズは「悪魔物品」、ギャランティーはお布施、お守りは「御破り」と、独特の表現が用いられています。

これらの用語は、聖飢魔IIの世界観を理解する上で重要な鍵となります。単なる造語ではなく、彼らの活動理念や、ファンとの関係性を象徴する表現として、深く理解することで、聖飢魔IIの音楽活動がより一層楽しめることでしょう。

もう一度検索