肘原えるぼ

肘原 えるぼ

（ひじはら えるぼ）

日本の女性漫画家。1995年8月12日生まれ。兵庫県出身だが、現在は東京都在住。

来歴

漫画家としてのキャリアは、2014年に集英社の漫画雑誌「ジャンプスクエア」で幕を開けました。同年に行われた第12回クラウン新人漫画賞において、投稿作『運命の神様』が準入選を受賞。この作品は「ジャンプスクエア」2014年5月号に掲載され、これが事実上のデビュー作となりました。

デビュー年である2014年には、続けて「ジャンプスクエア」2014年11月号に読切作品『ヴァニタスパレット』を発表。翌2015年には、「ジャンプスクエアCROWN」にて読切作品『絶望のトリガー』がセンターカラーで掲載されるなど、精力的に作品を発表します。

2016年には、「ジャンプスクエア」の企画『マンガの極意!』コーナー内で、憧れの作家として挙げている星野桂氏へのインタビューを担当しました。このインタビューの模様は後に「ジャンプスクエア」に掲載され、星野氏との交流のきっかけともなりました。同年、「ジャンプスクエア」2016年7月号には、読切作品『36.5℃の掌』がセンターカラーで掲載されています。

2017年、「ジャンプスクエア」2017年7月号より、初の週刊連載作品となる『ふたりぼっち戦争』の連載を開始。人間ドラマを描いた本作は、2018年5月号をもって完結し、単行本は全3巻が刊行されました。

連載終了後も活動は続き、2018年には「ジャンプスクエア RISE」2018 AUTUMN号に読切作品『HUNGER』を掲載。また、2022年にはウェブコミックサービス「少年ジャンプ+」にて、映画『バブル』のコミカライズ版を連載しました（こちらは原作付き作品です）。

漫画執筆だけでなく、小説の分野でも活動しており、2020年4月から2024年1月にかけて、集英社みらい文庫から刊行されたあいはらしゅう氏著作の『迷宮教室』シリーズ（全11巻）では、挿絵イラストを担当するなど、表現の幅を広げています。

人物

ペンネームである「肘原えるぼ」のうち、「えるぼ」という名前は単に響きが好きでつけたものであり、苗字の「肘原」は特に意味を持たず、数分で考案されたといいます。

京都精華大学マンガ学部に在籍していた経験があります。

自身の公式X（旧Twitter）アカウントでは、日常の出来事や漫画に関する投稿に加え、魅力的なイラスト作品も多数公開しており、ファンとの交流の場となっています。

好きな漫画作品として、星野桂氏の『D.Gray-man』、松井優征氏の『暗殺教室』、大今良時氏の『聲の形』、大場つぐみ氏・小畑健氏の『バクマン。』などを挙げています。また、好きな漫画家としては、荒川弘氏、岸本斉史氏、そして前述の星野桂氏の名前を挙げており、自身の作風にも影響を与えている可能性がうかがえます。特に星野桂氏とは、インタビューを通じて親交を深め、前述の『ふたりぼっち戦争』単行本第1巻の帯には、星野氏からの推薦コメントが寄せられています。

作品リスト

連載

『ふたりぼっち戦争』（『ジャンプスクエア』2017年7月号 - 2018年6月号）〈単行本 全3巻〉
『バブル』（『少年ジャンプ+』2022年4月22日 - 2022年5月28日、原作：バブル製作委員会）

読切

『運命の神様』（『ジャンプスクエア』2014年5月号）
『ヴァニタスパレット』（『ジャンプスクエア』2014年11月号）
『絶望のトリガー』（『ジャンプスクエアCROWN』掲載）
『36.5℃の掌』（『ジャンプスクエア』2016年7月号）
『HUNGER』（『ジャンプスクエアRISE』2018年AUTUMN掲載）

その他

『ジャンプSQ.若手作家が聞く「マンガの極意!」ゲスト:星野桂』 - 星野桂氏へのインタビュー企画。初出は『ジャンプスクエア』2018年5月号（2016年実施）。ジャンプスクエア公式ホームページでの公開に加え、『D.Gray-man 公式ファンブック灰色ノ記録』にも収録されています。
『迷宮教室』シリーズ - あいはらしゅう氏著作の小説シリーズ（集英社みらい文庫、2020年4月 - 2024年1月、全11巻）の挿絵イラストを担当。

外部リンク

肘原えるぼ (@erubo_) - X（旧Twitter）

もう一度検索