肝付町立川上中学校

鹿児島県肝属郡肝付町後田（川上地区）に位置していた肝付町立川上中学校は、地域に根ざした町立中学校としてその役割を果たしてきました。

1949年に建てられた木造校舎は、「川上中学校本校舎」として、その歴史的価値が認められ、国の登録有形文化財に登録されていました。この木造校舎は、長年にわたり多くの生徒たちの学び舎として利用され、地域のシンボルとして親しまれてきました。

しかし、時代の流れとともに生徒数は減少し、2008年度には全校生徒数が18名、各学年1クラスという小規模校となっていました。少子化の影響は、地方の学校運営に大きな影響を与えていました。

さらに、隣接する肝付町立川上小学校が休校となったことを受け、2012年3月13日に川上中学校も休校式を行いました。川上中学校の通学区域の生徒たちは、2012年度以降、肝付町立国見中学校へ通学することとなりました。これにより、地域の中学校としての役割は一時的に中断されました。

その後、川上中学校は再開されることなく、肝付町立川上小学校とともに2020年3月をもって正式に廃校となりました。地域における教育機関としての長い歴史に幕を閉じることとなりました。この廃校は、地域の過疎化と少子化の現状を象徴する出来事として、多くの人に記憶されることでしょう。

川上中学校の廃校は、地域社会に大きな影響を与えましたが、その歴史は、地域の人々の記憶の中に、そして、登録有形文化財として残る木造校舎とともに、語り継がれていくでしょう。



関連項目
* 鹿児島県中学校の廃校一覧

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