肥塚見春

肥塚見春（こえづか みはる）は、1955年生まれの実業家です。彼女は、株式会社髙島屋において、初の女性代表取締役専務という重要な役職を歴任したことで知られています。

来歴

一橋大学社会学部を卒業後、1979年に髙島屋に入社しました。入社後は、販売部門で経験を積みましたが、1985年に夫の転勤に伴い、一度退職しました。しかし、髙島屋が石原一子の尽力により設けた再雇用制度を活用し、1987年に復帰を果たしました。この復帰は、彼女のキャリアにおいて重要な転換点となりました。

その後、MD本部商品第2部ディビジョン長、執行役員広報・IR室長、上席執行役員営業企画部長など、様々な管理職を歴任し、その能力を発揮しました。2010年には、岡山髙島屋の取締役社長兼店長に就任し、女性ならではの視点を活かした改革を推進しました。その結果、2013年2月期には、同社を5年ぶりに黒字化させるという大きな成果を上げました。この経営手腕が高く評価され、2013年5月には、髙島屋初の女性代表取締役専務に就任しました。その後、2014年には代表取締役営業本部長、2016年には顧問を務めました。

髙島屋退任後は、2016年に株式会社Dear Mayukoの代表取締役社長に就任し、2018年には同社の顧問となりました。また、株式会社日本郵政の取締役にも就任しています。さらに、2019年には南海電気鉄道の取締役、2020年には髙島屋の参与、日本ペイントホールディングスの取締役、2022年には積水化学工業の取締役、文部科学省日本ユネスコ国内委員会委員にも名を連ねています。

人物

肥塚見春は、そのキャリアを通じて、企業経営における多様性と女性の活躍を体現してきた人物と言えるでしょう。特に、岡山髙島屋での改革は、彼女のリーダーシップと経営手腕を世に知らしめることになりました。髙島屋初の女性代表取締役専務という肩書きは、その後の女性管理職のキャリアパスに大きな影響を与えたと考えられます。

彼女の経験は、企業における女性の活躍推進や、多様な視点を取り入れた経営の重要性を示す事例として、今後も注目されるでしょう。

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