背番号

背番号（せばんごう）について

背番号とは、スポーツ選手が競技中にユニフォームの背面に記載される番号であり、主に選手の識別やポジションの特定に用いられます。群体競技では、多くの場合背番号が与えられ、その番号が選手の役割を暗示することもあります。一方、個人競技では、背番号を使用しない競技もあれば、陸上競技のように正式な番号を持つ競技も存在します。

競技ごとの背番号の特徴

陸上競技

陸上競技では、選手が多くの種目に参加するため、競技とは無関係に一つの背番号が使用されます。選手登録の際に使用する番号は、所属する団体や大会によって決定されます。競技会では、ナンバーカードと呼ばれる番号が書かれた布地が服装の前後に取り付けられます。一部の競技では、トラック競技の順位判定を容易にするため、「腰ゼッケン」と呼ばれる番号をパンツに付けることもあります。大規模な大会では、スポンサー名や大会名が入ったナンバーカードが使用されることが一般的です。

野球・ソフトボール

ソフトボールにおいては、選手は1から99の範囲の背番号を持つことが必須ですが、特定の番号が監督やコーチに定められています。

サッカー・ラグビー

サッカーでは、ポジションに応じた背番号が選手に与えられ、特にラグビーでは、背番号がポジションを示す観点から重大な意味を持ちます。ラグビーのユニオンとリーグでは、番号の付け方やそのポジションとの関係に違いがあります。

バスケットボール

バスケットボールでは、競技団体により背番号が異指定されており、近年では0や00の使用も許可されるなど、柔軟な規定があります。NBAでは、特に有名選手の背番号が永久欠番となる慣習があり、個々の選手の活躍によって人気の数字が形成されることもあります。

アメリカンフットボール

アメリカンフットボールでは、ポジションごとの番号が厳密に規定されています。特に攻撃と守備の選手で番号の区分があり、このルールに従って選手が番号を受け取ります。2021年の規定改訂により、その運用が柔軟になりました。

その他の競技

アイスホッケー、ハンドボール、バレーボールなど、他のスポーツでも背番号の利用が確認されており、各競技の特性によって異なるルールや慣習があります。特にハンドボールでは、背番号とともに胸番号の表示が厳格に求められ、ポジションによっては特定の番号が好まれる場合もあります。

まとめ

背番号は、単なる識別手段を超えて、選手の象徴やチームの伝統を反映する重要な要素です。多くの競技での運用が異なるため、その背景やルールを理解することは、スポーツ観戦や選手の理解を深める助けになります。選手が背負う番号には、個々のストーリーや名誉が込められていると言っても過言ではありません。

もう一度検索