背筋 (小説家)

背筋：日本のホラーシーンを席巻する新鋭作家

背筋は、日本のホラー小説作家です。2023年、KADOKAWAより『近畿地方のある場所について』で鮮烈なデビューを果たしました。本作は、インターネット小説投稿サイト「カクヨム」で連載されていた作品を書籍化したもので、その高い評価はすぐに多くの読者へと波及しました。

特に、2024年度版『このホラーがすごい！』（宝島社）において、『近畿地方のある場所について』が国内編で1位を獲得したことは、背筋の名を広く知らしめる大きな出来事となりました。この快挙は、背筋の類まれな才能と、作品が持つ独特の恐怖表現を証明するものです。

デビュー以降、精力的に作品を発表し続けています。KADOKAWAからは『穢れた聖地巡礼について』を、ポプラ社からは『口に関するアンケート』を刊行。多様なテーマと表現方法で、読者を魅了し続けています。

小説執筆にとどまらず、アンソロジーへの寄稿も積極的に行っています。代表的なものとしては、『VACANCES バカンス 第3号』掲載の「引き換え」や、『小説新潮』、『異形コレクションLVII 屍者の凱旋』、『MEN'S NON-NO』、『5分で読める! 誰かに話したくなる怖いはなし』、『怪と幽 vol.017』、『別冊文藝春秋』など、多数の雑誌や書籍に作品が掲載されています。これらの寄稿作品は、それぞれ異なる作風、異なる恐怖体験を提供し、背筋の幅広い表現力と創造性を示しています。

また、背筋は小説執筆のみに留まらず、多方面で活躍しています。吉田悠軌編著の『ジャパン・ホラーの現在地』では、自身の作品『近畿地方のある場所について』に関する章で吉田氏と対談を行い、作品がヒットした要因を深く掘り下げています。同書には電子版特典として、大森時生氏、寺内康太郎氏、梨氏との座談会も収録されています。

さらに、テレビ東京のホラーイベント「祓除」では、事前番組と事後番組の構成を担当。イベントそのものの企画・構成にも携わるなど、幅広い分野で才能を発揮しています。「祓除」は、背筋の作家としての活動にとどまらない、エンターテイメントを総合的にプロデュースする能力の高さを示す好例と言えるでしょう。

漫画原作にも挑戦しており、『近畿地方のある場所について』は、漫画家・碓井ツカサ氏によってコミカライズされ、『月刊コミック電撃大王』で連載されています。小説と異なる表現形式での展開は、原作ファンにとっても新たな楽しみを与えてくれるでしょう。

このように、背筋は小説家としての活動にとどまらず、多様なメディア、表現方法を駆使して、日本のホラーシーンを盛り上げている、注目の作家の一人です。今後の活躍にも期待が高まります。

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