脇澤美穂

脇澤美穂：リングと笑いの舞台を駆け抜けた異色のレスラー

脇澤美穂（1979年10月9日生まれ）は、元女子プロレスラーであり、元お笑い芸人という異色の経歴を持つ人物です。全日本女子プロレス（全女）でデビュー後、スターダムでも活躍。プロレスラーとしてはもちろん、お笑い芸人「ミホカヨ」としてもファンを魅了しました。

プロレスラーとしての軌跡

1996年、脇澤は全女に「平成8年組」として入門。同年7月28日、後楽園ホールで川本八千代を相手にデビューを果たします。1998年には、納見佳容とのコンビ「ミホカヨ」で全日本タッグ王座を獲得。以降、同王座を3度獲得するなど、タッグ戦線で活躍しました。1999年には、豊田真奈美とのコンビで「タッグリーグ・ザ・ベスト'99」を制覇。2000年には、全日本シングル王座も獲得しています。

2001年12月16日、川崎市体育館での納見佳容戦を最後に一度目の引退。その後、アルバイト生活を経て故郷へ帰ります。

スターダムでの現役復帰

2011年、脇澤は現役復帰を目指し、高橋奈苗が率いるスターダムに入団。怪我の影響でデビューが遅れましたが、同年12月25日に高橋奈苗を相手に復帰戦を行いました。2012年には、愛川ゆず季が持つワンダー・オブ・スターダム王座に挑戦。同年4月には、ユニット対抗トーナメントで奈苗軍団として優勝。5月には、ゴッデス・オブ・スターダム王座に挑戦しました。

2013年4月29日には、豊田真奈美25周年記念興行で豊田と対戦し勝利。しかし、2014年8月より首の不調により欠場。11月3日、岩谷麻優の持つワンダー・オブ・スターダム王座に挑戦し敗北後、首の限界を理由に引退を発表。12月23日の引退試合を最後に、二度目の現役引退となりました。

お笑い芸人「ミホカヨ」

プロレスラーとして活躍する傍ら、脇澤はお笑い芸人としても活動していました。2008年4月、ワタナベコメディスクールに8期生として入学。同期生の吉川崇とお笑いコンビ「吉川☆ミホカヨ」を結成し、M-1グランプリにも出場しました。コンビ名の使用については、かつてのパートナーである納見佳容から快諾を得ています。

2013年5月には、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属し、コンビ名を「カイドキッ」に改名。しかし、2016年2月11日にコンビを解散し、芸人としても引退しました。

その後

プロレス引退後は、ブル中野が経営するBARで働く傍ら、2016年3月14日には一般男性と結婚し、主婦となりました。2021年には、スターダム10周年記念大会で一時的にプロレスに復帰しています。

得意技とタイトル歴

脇澤美穂の得意技は、ベノムアーム、フィッシャーマン・バスター、フライング・ネックブリーカー・ドロップ、バックスライド・フロム・ベノムなど。全日本シングル王座、全日本タッグ王座、ゴッデス・オブ・スターダム王座、アーティスト・オブ・スターダム王座など数々のタイトルを獲得しました。

まとめ

脇澤美穂は、プロレスラーとして、お笑い芸人として、常に新しいことに挑戦し続けた人物です。二度の引退と復帰、そして結婚。彼女の波乱万丈な人生は、多くの人々に勇気を与えています。

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