脳ゲー

脳ゲーとは

脳ゲーとは、「脳の鍛錬・活性化」を目的とするコンピュータゲームのジャンルです。知育ゲームや脳トレとも呼ばれ、楽しみながら脳を活性化させることを目指しています。2000年代初頭から登場し、特に中高年層を中心に人気を博しました。

歴史

脳ゲーのルーツは、2003年に有限会社げんがリリースしたau公式サイトのゲームに遡ります。その後、2005年に任天堂が発売した『脳を鍛える大人のDSトレーニング』シリーズが爆発的なヒットとなり、脳ゲーというジャンルが広く認知されるようになりました。この成功をきっかけに、他メーカーからも同様のコンセプトを持つゲームが多数発売され、社会現象を巻き起こしました。

特徴

脳ゲーは、複雑な操作を必要とせず、毎日継続して取り組むことで、スピードや正確性の向上を目指すものが多く見られます。従来の知育玩具が幼児を対象としているのに対し、脳ゲーは主に40歳以上の中高年層をターゲットにしている点も特徴です。タッチペンやタッチスクリーンを活用した直感的な操作が可能なゲームが多く、手軽に始められるのも魅力です。

教育分野での活用

教育分野では、このようなゲームは「シリアスゲーム」と呼ばれ、研究が進められています。ゲームを教育やトレーニングに活用する「ゲーミフィケーション」という考え方もあり、脳ゲーはその一環として注目されています。

効能に関する議論

脳ゲーの効果については、様々な議論があります。一部の研究では、健康な人の認知機能を高める効果は期待できないという報告がある一方で、高齢者の認知機能の一部には効果があるという報告もあります。脳ゲーの効果については、今後のさらなる研究が待たれます。

主な脳ゲーの例

以下に、代表的な脳ゲーの例をプラットフォーム別に紹介します。

ニンテンドーDS

秋山仁教授監修 全脳JINJIN（アスク）
右脳の達人 爽解! まちがいミュージアム（バンダイナムコゲームス）
右脳の達人 ガンバれっトレーナー（バンダイナムコゲームス）
右脳の達人 ひらめき子育てマイエンジェル（バンダイナムコゲームス）
七田式トレーニング 右脳鍛錬ウノタンDS（インターチャネル）
タッチ・デ・ウノー!DS（セガ、アーケードからの移植）
タッチでズノーDS（セガ、アーケードからの移植）
東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング（任天堂）
東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング（任天堂）
脳年齢 脳ストレス計 アタマスキャン（セガ）
やわらかあたま塾（任天堂）
レイトン教授と不思議な町（レベルファイブ）

PlayStation Portable

ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!（セガ）
東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳力トレーナー ポータブル（セガ）

Wii

Wiiでやわらかあたま塾

アーケードゲーム

タッチ・デ・ウノー!（セガ）
タッチ・デ・ウノー!2（セガ）
頭脳能力向上マシーン タッチでズノー（セガ）
脳開発研究所 クルクルラボ（コナミデジタルエンタテインメント）
みんなで鍛える全脳トレーニング（バンダイナムコゲームス）

ケータイアプリ・ケータイゲーム

* スペックUP!SQ診断（げん／トランサイクル・ジャパン）



これらのゲームは、タッチスクリーンを活用した直感的な操作で、誰でも手軽に脳トレを楽しめるように設計されています。脳ゲーは、エンターテイメントとしてだけでなく、脳の活性化や認知機能の維持という観点からも注目されており、今後もその動向が注目されます。

もう一度検索