脳科学総合研究センター

理化学研究所脳科学総合研究センターについて

理化学研究所脳科学総合研究センター（RIKEN Brain Science Institute）は、1997年に埼玉県和光市に設立された脳科学の研究施設です。脳科学研究の先導的な役割を果たし、学際的な融合を目指しています。現在、約50の研究室と500人の研究者が所属し、研究者の約20%が外国人である国際色豊かな環境で活動しています。

設立の背景

脳科学総合研究センターは、東京大学医学部で教授を務めていた伊藤正男が1989年に理化学研究所に移籍し、脳研究を開始したことに端を発します。彼は1997年に初代センター長に就任し、以降さまざまなセンター長がその後を引き継いできました。脳科学分野を深く理解するためには、分子や細胞レベルの研究だけでなく、心理学や計算機神経科学の観点も重要であることから、多彩な研究者を集めています。

研究の多様性

センターは、心と知性への挑戦、回路機能メカニズム、疾患メカニズム、先端基盤技術開発という4つのコアを持っています。各コアのリーダーは、専任のシニア・チームリーダーやチームリーダーとともに、研究室を主導しています。具体的には、心と知性に関連する研究では田中啓治が、回路機能の研究では岡本仁がリーダーを務めています。

加えて、研究基盤センターでは動物実験や物質分析、MRIなどの支援を行っています。特に、理研BSI-オリンパス連携センターや理研BSI-トヨタ連携センターは、先端機器や実用的な応用の普及を目指しています。

教育プログラム

夏期には若手研究者のためのサマープログラムが開催され、インターンシップや集中講義が行われます。また、週1回のチュートリアルシリーズや、大学院生向けのトレーニングプログラムも実施され、参加者は英語での講義を受講し、最新の研究に触れることができます。

アクセスと多様な活動

センターは、最寄り駅の和光市駅から徒歩15分の距離にあり、交通の便が良い場所に設定されています。多くの研究活動が行われており、国内外の研究者によるセミナーも定期的に開催されています。

このように、理化学研究所脳科学総合研究センターは、先進的な脳科学研究を推進し、教育や国際協力に力を入れている重要な施設です。

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