臨海郡

臨海郡は、257年（呉の太平2年）に会稽[[郡]]の東部を分割して設置されたことに始まります。この郡は揚州に属し、その後の時代で行政区画の変遷を経験しました。

晋代

晋の時代には、臨海郡は以下の8県を管轄していました。

章安県
臨海県
始豊県
永寧県
寧海県
松陽県
安固県
横陽県

南朝時代

南朝宋の時代には、臨海郡は以下の5県を管轄していました。

章安県
臨海県
始豊県
寧海県
楽安県

南朝斉の時代も、臨海郡は宋代と同じく以下の5県を管轄していました。

章安県
臨海県
寧海県
始豊県
楽安県

隋代

589年（開皇9年）、隋が陳を滅ぼすと、臨海郡は廃止され、処州に編入されました。しかし、592年（開皇12年）に処州は括州と改称されました。さらに607年（大業3年）に州が廃止されて郡が置かれると、括州は永嘉郡と改称されました。

唐代

621年（武徳4年）、唐が李子通を平定すると、永嘉郡臨海県が海州と改められ、以下の5県を管轄しました。

臨海県
章安県
始豊県
楽安県
* 寧海県

翌年には台州と改称されました。742年（天宝元年）には、台州が臨海郡と再び改称されましたが、758年（乾元元年）には再び台州と改称され、ここに臨海郡の名前は歴史から姿を消しました。

このように、臨海郡は時代とともにその領域や名称を変えながら、浙江省南部地域の一部として存在し続けました。

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