自由人権協会

公益社団法人自由人権協会について

公益社団法人自由人権協会（Japan Civil Liberties Union、略称: JCLU）は、1947年に設立された日本における人権擁護団体です。人権侵害の救済を支援するための訴訟活動や、基本的人権の保護に関する調査、講演、出版、意見表明など様々な活動を通じて、日本における人権意識の向上を目指しています。

沿革

自由人権協会のルーツは、1915年の第一次世界大戦への非戦を訴える活動から始まります。この活動を基に1917年にはアメリカ自由人権協会（ACLU）が設立されました。1947年、GHQ占領下の日本において、ボールドウィンが来日し日本国内での人権擁護組織の設立を提唱し、その結果11月には自由人権協会が設立されました。設立当初の理事長には海野普吉が選ばれ、以降も日本の人権のための活動を続けています。

2016年より、喜田村洋一が代表理事を務め、多様な職業のメンバーから構成された協会は、435名の会員を擁しています。

活動内容

自由人権協会は、さまざまな教育的活動を行っています。1948年に採択された世界[[人権宣言]]を記念して、毎年12月10日を中心に人権意識を高めるイベントが開催されています。国内の法務省や各種団体とも協力し、全国各地で人権啓発を目的としたイベントや相談所の設置などを行っています。

また、朝鮮学校無償化支援活動においては、2010年には無償化除外とされる朝鮮学校を支援する旨の声明を発表しました。理事長がその裁判の弁護団長を務めるなど、具体的な法律支援にも取り組んでいます。

資格と国際的関与

1991年には国際法律家委員会に加盟し、さらに2003年には国連経済社会理事会の特別協議資格を得ました。これにより、国際的にも評価される人権団体としての地位を確立しています。

結論

公益社団法人自由人権協会は、日本国内での人権擁護のために多岐にわたる取り組みを行う組織です。設立からの長い歴史を持つこの団体は、今後も人権教育や訴訟支援を通じて、すべての人々が平等に人権を享受できる社会を目指し活動を続けていくでしょう。

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