自由党 (クロアチア)

自由党（クロアチア語:Liberalna stranka、略称:LS）は、かつてクロアチアに存在した政党です。自由主義インターナショナルと欧州自由民主改革党に加盟していました。解党時の党首はズラトコ・ベナシッチでした。

1997年、ヴラディミル・ゴトヴァツによって創設されました。2000年の総選挙では2議席を獲得し、クロアチア社会民主党と連立政権を樹立し、閣僚を1名輩出しました。この連立は、自由党にとって重要な政治的足がかりとなりました。

2003年の総選挙でも社会民主党と選挙協力を継続し、再び2議席を維持しました。しかし、選挙後、自由党は連立政権からの離脱を選択しました。この決断は、その後の党の方向性に大きな影響を与えることになります。

イヴォ・バナツは、クロアチア人民党およびクロアチア人民党・自由民主党（LIBRA）との提携強化、さらには新党結成を目指しましたが、ズラトコ・クラマリッチら党内反対派の強い抵抗に遭い、その試みは挫折を余儀なくされました。党内の意見対立が表面化し、政治的な混乱を招きました。

結局、バナツは党大会で解任されるという事態に至りました。党内対立は深刻化し、党の将来に暗い影を落としました。

2005年の地方選挙後、自由党はクロアチア社会自由党との間で合併交渉を開始しました。そして2006年、社会自由党に統合される形で、自由党はその歴史に幕を閉じました。しかし、党の一部反対派は離党し、新たにダルマチア自由党を結成しました。これにより、自由党の理念は形を変えながらも一部で受け継がれることとなりました。

自由党は短期間ながらもクロアチアの政治に一定の影響を与え、その活動はクロアチアの政党史に記録されています。

外部リンク:
自由党公式ホームページ（クロアチア社会自由党へ移行）

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