自衛隊地方連絡部

自衛隊地方連絡部（地連）は、かつて防衛庁（現防衛省）に置かれていた自衛隊の機関です。各都道府県における自衛隊の総合窓口として機能していましたが、2006年7月31日の防衛庁組織改編に伴い、「自衛隊地方協力本部」に改編されました。

概要

地連は、陸海空自衛隊共同の機関であり、通常は陸上自衛隊の方面総監の指揮監督下に置かれていました。各都道府県庁所在地（北海道は4個）に設置され、地方連絡部長は1佐（東京・大阪は将補）の階級にある自衛官または防衛庁事務官が務めていました。

地連の下部機構として、主要都市には出張所や募集事務所が設けられ、広報官と呼ばれる自衛官が募集活動を行っていました。広報官は、主に2曹または3曹の階級で、コミュニケーション能力に長けた人材が選ばれていました。

主な役割

地連の主な役割は、以下の通りです。

自衛官の募集: 自衛隊への入隊希望者に対する説明会や相談、採用試験の実施などを行っていました。
広報活動: 自衛隊の活動や装備に関する広報活動を通じて、国民の自衛隊に対する理解を深めることを目指していました。
地方自治体との連携: 災害派遣や国民保護など、自衛隊が地方自治体と連携して行う活動の調整を行っていました。
退職自衛官の就職支援: 退職する自衛官の再就職を支援するため、求人情報の提供や職業相談などを行っていました。

自衛隊地方協力本部への改編

2006年の組織改編により、自衛隊地方連絡部は自衛隊地方協力本部に名称を変更し、地方自治体との調整連絡などの業務が追加されました。これにより、自衛隊と地域社会との連携がより強化されることになりました。

関連事項

軍管区司令部
師管区司令部
地区司令部
連隊区司令部
業務車1号
業務車2号

地連は、自衛隊と地域社会を結ぶ重要な架け橋として機能していました。その役割は、自衛隊地方協力本部に引き継がれ、現在も地域に根差した活動が続けられています。

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