舞鶴八千代館

舞鶴八千代館

舞鶴八千代館（まいづるやちよかん）は、京都府舞鶴市の東舞鶴地区にある映画館で、シマフィルムによって運営されています。1938年の開館以来、地域の映画文化を支え続けており、3つのスクリーンを持つこの劇場は、地元住民や観光客に親しまれています。

沿革

舞鶴八千代館は、開館当初から度重なる改修と進化を遂げてきました。1938年には野村鎌太郎によって設立され、初めて上映された映画は『河内山宗俊』でした。初めてのスクリーンには2階席があったものの、当時は畳敷きという独特の特徴がありました。野村は他にも複数の映画館を運営していましたが、舞鶴八千代館のみが生き残りました。

1981年12月20日には、鉄筋コンクリート造の現建物に改築され、スクリーン数も2に増えました。この時期に上映された薬師丸ひろ子主演の人気映画『セーラー服と機関銃』は、同時期に封切られたハリウッド映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》|レイダース_失われたアーク《聖櫃》』を超える動員を記録しました。2000年にはさらに1スクリーン増設され、現在の3スクリーン体制が整いました。

2008年にはシマフィルムが運営会社となり、以降は新たな映像技術の導入が進みました。2010年と2011年にはそれぞれ3Dデジタル映写機が導入され、2013年にはすべてのスクリーンがデジタルシネマに対応するようになりました。特に、2012年には北近畿地域の映画館が縮小していたため、舞鶴八千代館は重要な役割を果たすようになりました。

コロナ禍の影響

2020年、新型コロナウイルスが流行した年には、国の発表した緊急事態宣言に伴い、4月18日から5月22日まで臨時休業を余儀なくされましたが、その後運営は再開されました。

劇場に存在する石像

舞鶴八千代館の正面入り口の左側には「にのみやくん」と呼ばれる二宮尊徳の石像があります。この石像は野村が創業時に自らの戒めのために建立したもので、初めは自宅の植え込みにありましたが、後に駐車場整備とともに人目に触れない場所に移されてしまいました。しかし、2009年にはこの石像が再び人々の目に触れる場所へと移設され、現在も多くの人々に親しまれています。

まとめ

舞鶴八千代館は、映画館としての長い歴史と地域に根ざした文化を持ち続けています。常に地域社会と共に歩むこの劇場は、今後も多くの人々に映画の魅力を届け続けていくことでしょう。

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