舞-乙HiME (漫画)

舞-乙HiME (漫画) - 辞書

『舞-乙HiME』（マイオトメ）は、サンライズが中心となって展開する『舞-HiME』プロジェクトのコミック作品です。吉野弘幸がシナリオを、樋口達人と佐藤健悦が作画を担当し、『週刊少年チャンピオン』（秋田書店）で2005年8月から2006年6月まで連載されました。全5巻のコミックスに加え、続編として『舞-乙HiME嵐』が短期連載されました。

あらすじ

舞-乙HiME

物語は、ヴィントブルーム王国の次期女王、真白姫が殺害される衝撃的な場面から始まります。国家の危機を回避するため、政府は真白姫と瓜二つの容姿を持つ少年を影武者として擁立。「マシロ」と名付けられた少年は、宰相セルゲイ・オーギュスト大佐によって、乙HiME養成学校ガルデローベ学園への入学を強制されます。

亡き母の形見である「蒼天の青玉」を持つマシロは、学園への案内役であるコーラルオトメのアリカ・ユメミヤとニナ・ウォンと出会い、物語は動き始めます。

舞-乙HiME嵐

世界の危機が去って3ヶ月後、ヴィントブルームでは、マシロがこき使われ、ガルデローベの生徒たちが水商売に手を染めるという事態に。その原因は、学園の修繕費捻出のためエアル各国に援助を求めていたナツキたちの前に現れた、アルタイ公国次期国王アラシでした。アラシは学園のあらゆるものを借金の形に差し押さえ、新祖レナまでもがマテリアライズ不可能に。

亡き兄ナギの遺志を継ぎ、アラシはマシロとの婚姻を迫り、花嫁修業としてお部屋係を強制します。一方、ヴィント市警は頻発する宝石強盗の捜査に追われ、アラシが用意した書類に偽りはないと判断。エルスがアラシの怒りに触れ最初の被害者となったことで、ナツキたちは学園とマシロ奪還のため「オトメの花道作戦」を実行に移します。

漫画独自設定と用語

乙HiME（オトメ）

ガルデローベ学園

ヴィントブルーム王国内のビューネ自治区に位置する、世界唯一の乙HiME養成専門学校。しかし、管理体制には不備が見られます。

受験資格: 14歳から16歳までの女子
教育期間: 2年（全寮制）。コーラルクラス（予科生）50名、パールクラス（本科生）25名
入学基準: 基礎能力・容姿・可能性
進級条件: オトメハート5つ以上
* 退学条件: 中間考査終了までにオトメハート3つ未満

真祖（しんそ）

ガルデローベの霊廟に眠る真祖は、全ての乙HiMEシステムを司ります。真祖システムからロストすると、全ての乙HiME能力が無効化されます。オトメか、オトメだった者が真祖になることができ、真祖になった者の像が霊廟の天辺に建立されます。

真祖フミ・ヒメノ

全てのオトメの始まりとされる伝説的人物。ガルデローベ大真祖像の足元にある霊廟に安置され、生徒の行動の採点や舞闘の審判、出来の悪い生徒へのおしおき等を行います。

新祖レナ・セイヤーズ

フミ・ヒメノがいなくなった後、新たな真祖となり、オトメ達に力を取り戻させます。

美力（みりょく）

乙HiMEのみが持つ力で、高めることで必殺技を放つことができます。

蒼天の青玉（そうてんのせいぎょく）

物語の核となるGEMで、レナ・セイヤーズのGEM。現在の所有者はマシロです。伝説のロストGEMとして、ガルデローベのオトメ全員が狙っています。

真白なる金剛石（ましろなるこんごうせき）／漆黒の金剛石（しっこくのこんごうせき）

物語の核となるGEM。「真白なる金剛石」は風華宮に、「漆黒の金剛石」はセルゲイが所持。二つを合わせることで、世界を作り出す力が得られるとされています。

スレイブ

シュヴァルツが操る巨大怪獣型の遠隔操作兵器。不完全なテクノロジーで作り出したスレイブGEMによって生成される高次物質化兵器です。

REM

シュヴァルツがオトメのGEMを解析し、その能力を我が物にしようとする試みの成果。装着型スレイブの運用を前提としていますが、耐久性、安定性、高次物質化能力に課題が残ります。

黒科学

惑星エアルでタブーとされる超高度テクノロジー。サイボーグ技術や高次物質化技術などが含まれます。

完全義体（パーフェクトサイボーグ）

黒科学を信奉するシュヴァルツの幹部級メンバーに多い、全身を機械化した姿。マイスターオトメに匹敵する戦闘力を持ちます。

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