航空自衛隊補給本部

航空自衛隊補給本部について

航空自衛隊補給本部（Air Materiel Command Headquarters：AMCH）は、航空自衛隊が運用する各種装備品、物資の調達、保管、補給を専門とする組織です。航空自衛隊の活動を円滑に進める上で欠かせない、兵站の中核を担っています。本部は東京都北区の十条基地に所在しており、全国の補給処や支処と連携しながら業務を遂行しています。

沿革

航空自衛隊補給本部は、その前身となる組織を含め、以下のような変遷をたどってきました。

1956年（昭和31年）10月15日：「臨時資材統制隊」が設置
1957年（昭和32年）9月2日：「資材統制隊」に改編
1961年（昭和36年）7月15日：資材統制隊を廃止、「航空自衛隊補給統制処」を新編
1981年（昭和56年）2月10日：航空自衛隊補給統制処を廃止、「航空自衛隊補給本部」を新編
1997年（平成09年）12月1日：市ヶ谷基地から十条基地に移転
2013年（平成25年）8月1日：航空自衛隊第1補給処を廃止
2016年（平成28年）10月14日：組織改編（第1部→需品部、第2部→航空機部、第3部→通信電子部、第4部→武器弾薬部）
2019年（平成31年）3月26日：航空自衛隊第4補給処立川支処を廃止

組織の改編を重ね、より効率的な補給体制の確立を目指してきたことがわかります。

組織編成

航空自衛隊補給本部は、以下のような組織で構成されています。

総務部：総務課、人事課、厚生課
計画部：企画課、会計課、整備課、補給課、調達課
航空機部：航空機、航空機エンジン、航空機支援器材を担当
航空機管理課
航空機第1課
航空機第2課
航空機第3課
武器弾薬部：武器、弾薬、標的、標的えい航器材及び関連整備器材を担当
武器弾薬管理課
武器弾薬第1課
武器弾薬第2課
通信電子部：航空機搭載電子機器、警戒管制レーダー、気象レーダー等、各種通信電子器材、写真器材を担当
通信電子管理課
通信電子第1課
通信電子第2課
需品部：車両、電源、被服、救命装備品、衛生、燃料、一般用品を担当
需品管理課
需品第1課
需品第2課
情報処理部：計画管理課、電子計算機システム課、計算課、印刷課、類別標準課
技術課
監理監察官
法務官
医務官

これらの部署がそれぞれの専門性を活かし、航空自衛隊の活動を支えています。

補給処

補給本部の傘下には、以下の補給処が置かれています。

航空自衛隊第2補給処（岐阜基地）
十条支処（十条基地）
航空自衛隊第3補給処（入間基地）
航空自衛隊第4補給処（入間基地）
支処（高蔵寺・東北・木更津）

これらの補給処は、各方面隊や基地に対して、必要な物資を供給する役割を担っています。

主要幹部

主要幹部については、組織の長である補給本部長をはじめ、各部の部長などがいます。

関連組織

航空自衛隊補給本部は、以下の組織とも関連しています。

防衛装備庁：装備品の開発・調達を担当する政府機関。
陸上自衛隊補給統制本部・海上自衛隊補給本部：それぞれ陸上自衛隊、海上自衛隊における補給を統括する組織。

補給処・兵站とは

補給処：物資の調達、保管、補給を行う拠点。
兵站：軍事作戦を支援するための後方支援活動全般。

これらの言葉は、軍事用語として使用され、航空自衛隊補給本部の活動を理解する上で重要な概念です。

外部リンク

航空自衛隊 補給本部 HPのURL'>防衛省 航空自衛隊 補給本部 HP

より詳細な情報は、上記の外部リンクから確認できます。

航空自衛隊補給本部は、航空自衛隊の活動を陰で支える非常に重要な組織です。その組織体制や活動内容を知ることで、日本の防衛体制に対する理解を深めることができるでしょう。

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