芦別健夏山笠

芦別健夏山笠

芦別健夏山笠は、北海道芦別市で毎年7月に行われる伝統的な祭りです。この祭りは、博多祇園山笠に感銘を受けた人々が、その熱意を芦別市に持ち帰り、独自の山笠行事として発展させたものです。

概要

祭りのクライマックスは、7月第3土曜日の夕方に行われる「追い山」です。地域ごとに組織された「流（ながれ）」と呼ばれるグループが中心となり、芦別健夏山笠振興会がこれらの流を統括しています。山笠に関する行事は主に7月に行われますが、流によっては年間を通して様々な活動を行っています。

近年では、人口減少に伴う担ぎ手不足という課題に対し、観光促進の観点からも広く参加者を募集しています。その結果、道内はもとより、全国各地から祭りに参加する人が増え、新たな活気をもたらしています。

山笠行事

若松取り

追い山の6日前（日曜日）の夕刻に行われる、山笠行事の事実上のスタートを飾る行事です。参加者は蘆別神社に参拝し、祭りの安全を祈願します。これは、博多祇園山笠における御汐井取りに相当する重要な儀式です。

祝儀山

追い山の4日前（火曜日）の夕刻に行われます。全4流が協力して1本の山笠を担ぎます。コースは、その年の当番流が決定します。流間の連携と親睦を深めることを目的とした行事です。

追い山ならし

追い山の2日前（木曜日）の夕刻に行われる、本番さながらのタイムレースです。市流とその他の3つの流（三流連合）が、700mのコースで速さを競います。本番に向けて、各流が最終調整を行う場となります。

追い山

祭り最大の盛り上がりを見せる、土曜日（7月第3土曜日）の夕刻に行われるメインイベントです。3つの山笠が1.4kmのコースでタイムレースを行います。市流は他の流に分散して山を担ぎます。各流の意地とプライドがぶつかり合う、迫力満点のレースです。

流（ながれ）の構成

市流（いちながれ）: 主に芦別市役所の職員で構成されています。地域の行政を担う人々が、祭りを支える重要な役割を果たしています。
栄流（さかえながれ）: 主に芦別駅前近辺（栄町町内会）から構成されています。駅前という地域の特性上、多くの人々を巻き込み、祭りを盛り上げています。
北大黒流（きただいこくながれ）: あかつき・渓水町・中央団地など6つの町内会で構成されています。複数の町内会が協力し、地域全体の連帯感を高めています。
緑幸流（りょくこうながれ）: 緑町・幸町町内会で構成されています。2015年に従来の中央流・北流が合流し、新たな力として祭りに貢献しています。

外部リンク

緑幸流どっとこむ
緑幸流どっとこむ別館/ 芦別健夏山笠 (ryokkou 緑幸流どっとこむ別館) - Facebook

芦別健夏山笠は、地域住民の熱意と情熱によって支えられ、時代とともに変化しながらも、その伝統を守り続けています。ぜひ一度、その熱気を肌で感じてみてください。

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