芦屋競艇場

芦屋競艇場について

芦屋競艇場（あしやきょうていじょう）は、福岡県遠賀郡芦屋町にある競艇場で、地域の観光と活性化を目的に設立されました。この競艇場は、主催者が芦屋町であり、一般には「BOAT RACE芦屋」として知られています。周囲には航空自衛隊の基地があり、町の半分以上の面積を占めています。そのため、自衛隊基地が置かれたことによる地域振興策の一環として、この競艇場が開設されたことが伺えます。

隣接する北九州市の若松区には若松競艇場があり、両競艇場が非常に近接していることでも知られています。以前は同じ宿舎を共用していましたが、現在は別々の宿舎になっており、両方の競艇場でレースの併催が可能になっています。芦屋競艇場は、地方公営企業法の適用を受けるモーターボート競走事業として運営されています。2010年までの運営は「芦屋町外二ケ町競艇施行組合」によって行われていました。

競艇場の実況は、福岡県内の3つの競艇場をカバーするRKBミューズに所属する女性アナウンサーたちによって交代で行われています。特に注意すべきは、2003年や2005年に大きな大会が開催された際に行われた特別な実況です。また、競艇場のマスコットキャラクターとしてアシカの「アシ夢」が存在し、訪れるファンを楽しませています。

サンライズレース

2010年からは、業界初の「サンライズレース」が実施されています。このレースは第1レースのスタート展示が通常より1時間40分早くなり、朝の競艇という新たなスタイルを確立しました。初めは夏季限定の試みでしたが、観客からの好評を受けて継続が決定され、その後も多くのファンに親しまれています。例えば、午前中に行われるレースのほとんどがA級選手とB級選手の混合戦になっているなど、バリエーション豊かなレースが展開されます。

歴史

芦屋町は戦後復興の一環として競艇を開催することを決定しましたが、当時の自治体の規定では人口3万人以上でないと開催許可が得られませんでした。このため、岡垣町と遠賀町と連携して「芦屋町外二ケ村競艇施行組合」を結成し、1952年に初めて競艇が行われました。1969年には、運輸省の基準を満たす形で競艇場が移転し現在の場所に設立されました。その後、競艇場は順調に運営されているものの、2010年には主催体制が見直され、現在は芦屋町のみが主催しています。

水面の特徴と競技

競走水面は静水体であり、インコースの勝率が約60%という高率で知られています。他の競艇場に比べて捲り決着や高配当の決着も見られ、幅広いレース展開が楽しめます。主要な競走イベントとしては、「全日本王座決定戦」や「アサヒビールカップ」などが行われ、特に正月やゴールデンウィーク、お盆には特別なレースが企画されています。

アクセス

アクセスの便も良好で、鹿児島本線の複数の駅から無料のタクシーやバスが運行されています。特に観客にとって便利なポイントであり、さまざまな観覧スタイルで競艇を楽しむことができます。競艇場は地域住民だけでなく、遠方からの観客も惹きつける魅力を持っています。

芦屋競艇場は、その地元密着型の文化と多様なレーススタイルで、今後も多くのファンに支持され続けることでしょう。

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