花風

aikoのシングル『花風』は、2004年9月1日にポニーキャニオンから発売され、彼女のメジャー16作目のシングルとなりました。この作品は当初、コピーコントロールCDとしてリリースされましたが、2008年5月21日には通常のCDでの再発売が行われ、aikoのシングルにおいて、コピーコントロールCDでのリリースはこれが最後となりました。

シングルには、表題曲である『花風』の他に、『洗面所』『ポニーテール』『花風（instrumental）』の計4曲が収録されています。全曲の作詞・作曲はaiko自身が行い、編曲は島田昌典が担当しました。

『花風』は、NHK紅白歌合戦への出場をaikoにもたらした楽曲としても知られています。これはaikoにとって3度目の紅白出場となりました。さらに、この曲は日本テレビの番組『1球の緊張感 THE LIVE2004』のイメージソングにも起用され、幅広い層への楽曲の浸透に貢献しました。

カップリング曲である『洗面所』は、任天堂のゲームボーイアドバンス用ソフト『ファイアーエムブレム 聖魔の光石』のCMソングとして使用されました。ゲームの世界観と楽曲の雰囲気が見事にマッチし、ゲームの広告効果を高める役割を果たしたと言えるでしょう。

シングルCDのジャケットは、初回限定盤と通常盤で共通のデザインが用いられていますが、文字の色に違いがあります。初回限定盤は赤、通常盤は白と、それぞれ異なる色使いがなされています。また、ジャケットの裏面の写真も、初回限定盤と通常盤では異なる写真が使用されています。初回限定盤は、カラートレイ仕様となっており、コレクターアイテムとしても人気があります。

『花風』のミュージックビデオは、aikoがテレビ番組に出演しているような設定で制作されています。斬新な発想と演出で、楽曲の世界観を視覚的に表現しており、音楽ファンの間で話題を呼びました。

『花風』は、aikoの音楽性と、当時の流行を巧みに融合させた、まさに代表作と言えるでしょう。コピーコントロールCDという時代の流れも反映しつつ、音楽史に名を残すシングルとして、長く愛され続けることと思います。楽曲のタイアップも成功し、より多くの人にaikoの音楽を届けることに貢献しました。その後のaikoの音楽活動においても、重要な位置を占める作品と言えるでしょう。

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