芸能界大ボケだらけの天才クイズ王決定戦

1996年1月6日にフジテレビで放送された「芸能界大ボケだらけの天才クイズ王決定戦」は、芸能人たちが一般常識に挑戦し、最も「おバカさん」とされる者を決定するクイズ番組です。この番組では、司会として関根勤、ヒロミ、近藤サトが登場し、ナレーションは平野義和が担当しました。

番組の概要は、出題された一般常識問題に対して回答し、正解数で勝ち抜けていく形式です。最終的に残った個人またはチームが「日本一のおバカさん」として名を馳せることになります。特に目を引くのは、負け残りの形式で、全員が正解するまで進行が続く点です。

また、番組は個人戦と団体戦に分かれて進行されます。一般的なクイズにおいて累積ポイントが重視される中、この番組では「5問正解」で勝ち抜けという非常にユニークなルールが設けられました。特に注目されるのが、一般常識問題に正解できなかった場合に与えられるペナルティです。ペナルティを受けた参加者は、ハリセンや回転するコーヒーカップのような痛快な仕掛けにさらされるため、視聴者には大いに楽しんでもらえる場面が展開されます。

団体戦では、5つの芸能事務所のチームが対抗し、大先輩がペナルティを受ける役割を担う一方、後輩たちが答える役を務めました。この仕組みにより、緊迫感が高まり、視聴者を飽きさせない工夫が見受けられました。また、正解できない場合はペナルティの一環として生きたヒヨコが入れられるという、一風変わった演出が行われました。

エキシビジョン戦では若手芸人が水着姿で氷上に立たされ、さらに頭上から氷を浴びせられるという状況でクイズに挑む姿が映し出されました。このエキシビジョン戦の目的は、単にクイズを解くことだけでなく、視覚的に刺激的でエンターテインメント性の高いものとなっていました。制限時間内に1問正解した若手は、現金つかみ取りへの挑戦権を得ることができました。

番組のクライマックスである決勝戦では、先に勝ち抜けた3人が特設された箱の中で対戦を繰り広げました。不正解の場合、得体の知れない液体（通称「スライム」）が頭上から注がれるという衝撃的なペナルティを受けるため、緊張感と興奮が同時に味わえるようになっています。最終的に全問正解する者が優勝し、大優勝旗や副賞を獲得するという流れになっていました。

この番組の唯一無二のスタイルは、多くの視聴者に支持され、歴史に残る名物番組とする要因となったのです。また、神田が勝ち抜けした直後には山崎邦正が乱入するなど、予測不可能な展開が続いたのも、視聴者を惹きつける魅力の一つだったのかもしれません。「芸能界大ボケだらけの天才クイズ王決定戦」は、芸能界の独自の面白さと、出演者たちの個性を存分に引き出した名作番組として記憶に残っています。

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