芹澤裕二

芹澤裕二について

芹澤裕二（せりざわ ゆうじ）は、1968年4月12日生まれの元プロ野球選手であり、埼玉県川越市の出身です。ポジションは捕手で、選手としてのキャリアとその後のコーチングキャリアを通じて、プロ野球界に多大な影響を与えてきました。

選手としての経歴

彼の野球人生は、川越市立芳野中学校を卒業後に大宮東高校へ進学した1984年に始まります。高校時代には捕手として非常に活躍し、通算15本塁打を記録しました。この活躍が認められ、1986年のオフに中日ドラゴンズからドラフト外での指名を受けて入団しました。同じ時期に入団した荒川哲男や、後に著名な選手となる山﨑武司・長谷部裕と同じく、高卒の捕手として期待されました。しかし、残念ながら一軍出場の機会には恵まれず、主にブルペンを担当しながら1996年に現役を引退しました。

コーチとしての経歴

引退後、芹澤はコーチングの道に進みました。中日ドラゴンズでは、まず二軍バッテリーコーチを務め、その後一軍バッテリーコーチとして1998年から2003年まで活躍しました。彼は特に選手たちとのコミュニケーションを重視し、兄貴分のような存在感を放っていました。その結果、チームは1999年にリーグ優勝を達成するなど、顕著な成果を上げました。

中日退団後は、東北楽天ゴールデンイーグルスにて初代二軍バッテリーコーチとして新たな挑戦を開始し、さらに韓国のKBOリーグに目を向けました。SKワイバーンズ、三星ライオンズといったチームで一軍バッテリーコーチを務め、彼の指導の下、SKでは2010年に公式戦優勝と韓国シリーズ優勝の両方を達成し、三星でも3年連続で優勝に導きました。

その後は帰国し、東京ヤクルトスワローズや再び三星ライオンズでのコーチ経験もありました。近年ではLGツインズやSSGランダースに所属し、2023年から2024年には斗山ベアーズのコーチを務める予定です。これにより、彼のコーチングキャリアはさらに広がり、実績を重ねています。

人物像

2023年にはWBCに関連する取材で自身の立場を率直に語っています。彼は教え子である韓国の捕手たちを応援しながらも、長年韓国で過ごしてきたため、日本の選手に対する情報が限られているとも述べています。また、現在は斗山の一員として給与を受け取っているため、日本チームへの応援が控えめであることを明らかにしました。このように、彼の経歴と経験は単なる選手としてのものに留まらず、国境を越えた貴重な指導者としての成長も遂げています。

このように、芹澤裕二は選手、コーチともに多くの成果を残し、プロ野球界において重要な存在として知られています。

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