若林くんが寝かせてくれない

『若林くんが寝かせてくれない』

概要

『若林くんが寝かせてくれない』は、日本の漫画家・音井れこ丸によって描かれた作品で、2015年から2018年にかけて雑誌『漫画アクション』で連載されていました。全5巻で構成されており、高校教師と一人の女子生徒との不器用な恋の物語が不思議な魅力を持っています。

あらすじ

高校教師の須住先生は、毎日寝不足で大変な思いをしています。理由は隣のアパートに住む大学生のカップルの生活音にあり、連日のように夜に目が覚めてしまうのです。そんな状況の中で、彼に強い好意を寄せる女子生徒・若林郁乃が出てきます。彼女は須住先生にアプローチをするものの、彼の頭の中には睡眠のことでいっぱい。昼休みを利用して、隠れて昼寝をしようとする須住先生ですが、ふと気づくと若林が近くにいる、または邪魔をするという状況が続くのです。果たして、須住先生は彼女とその好意に気づくことができるのでしょうか、そして彼の睡眠不足は解消されるのか…。

登場人物

須住 先生

本作の主人公で、外見はもじゃ毛に口髭、加えてメタボ体型という特徴があります。隣人のせいで毎晩の安眠が妨げられ、昼寝を目指して保健室のベッドでできるだけ眠ることに奮闘しています。やがて、若林のアプローチに気づかず、単に昼寝を妨害される存在にしか思えなくなっていきます。

若林 郁乃

須住先生の担任である高校1年生。彼に向ける想いは非常に強く、様々な方法でアプローチを試みますが、須住はそのことに気づかず、彼女を「昼寝を妨げる存在」としか捉えていません。彼女の一途さと須住先生とのすれ違いが、物語の中心的な要素になっています。

楠木 まりあ

通称「マリアン先生」と呼ばれる養護教諭で、須住先生の昼寝のためにベッドを提供しています。おっとりした性格で、須住と若林の関係に対してあまり気にしない様子。

小春川

若林の友人で、ネガティブ思考の持ち主です。自分の意見をあまり聞いてもらえず、ちょっと鬱屈した性格の彼女は、若林の明るさに助けられています。

浅野

同じく若林の友人で、彼女とは対照的に明るく行動的な性格。ポジティブ思考で周りを元気づける存在です。

門戸

若林の新しいクラスメイトで、妄想好きな一面を持っています。彼の妄想は度が過ぎて時には周囲を驚かせることもあります。

若林 勇

郁乃のいとこで、別作品『おじさんとマシュマロ』にも登場します。兄に対してシスコン的な一面があるものの、本作ではそれが強調されていないのが特徴です。

西宮 宝子

須住先生の元教え子で、教育実習生として現れます。須住に恋心を抱いており、若林とはライバル関係です。彼女のキャラクターも物語にさらなる緊張感を与えています。

書誌情報

音井れこ丸によるこの作品は、双葉社から出版されており、全5巻のコミックスがリリースされています。初版は2016年に発行され、その後も続編が続いています。ジャンルは青春・恋愛をテーマとしたコメディで、読者から高い評価を得ています。興味のある方は、ぜひ一度手に取ってこのユーモラスな物語を楽しんでみてください。

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