若菜珪

若菜珪（わかな けい）

若菜珪（1921年9月25日 - 1995年8月1日）は、昭和時代を中心に活躍した日本の童画画家、イラストレーター、画家です。埼玉県出身の男性で、児童向けの作品を数多く手がけました。

生涯

多摩帝国美術学校（現在の多摩美術大学）図案科（現在の美術学部グラフィックデザイン学科）を卒業後、主に児童文学や児童誌を中心に、様々な挿絵を手掛けました。その作品は、子供たちの夢と想像力を育む、温かみのある絵柄が特徴です。日本児童出版美術家連盟会員、日本国際児童図書評議会会員としても活動しました。

また、イラストレーターの若菜等氏は実の息子であり、親子二代にわたってイラストレーターとして活躍しています。

主な作品

若菜珪は、数多くの児童書や絵本に挿絵を提供しました。以下に主な作品をいくつか紹介します。

『音楽絵物語』（村田武雄、名曲堂） 1951年
『ジップジップと空とぶ円ばん』（スチーラー、那須辰造訳、講談社） 1957年
『イソップ絵物語』（イソップ、徳永寿美子文、偕成社） 1957年
『だれも知らない小さな国』（佐藤暁、講談社） 1959年
『クリスマスの天使』（ウィギン、谷村まち子編著、偕成社） 1959年
『こぐまのまあちゃん』（中村美佐子・山尾清子文、ひかりのくに昭和出版株式会社） 1967 - 1968年：月刊絵本『ひかりのくに』裏表紙に所収。
『お化け長屋』（小中太道編纂、講談社）1974年
『100ぴきのくまさん』（川崎大治作、株式会社ひさかたチャイルド）1977年
『月夜のめちゃらくちゃら』（上崎美恵子作、旺文社）1977年
『せんりのくつ』（大石真文、ひさかたチャイルド）1981年
『きつねにだまされて』（フレーベル館） 1982年

これらの作品を通して、若菜珪は子供たちに夢と希望を与え、豊かな心を育むことに貢献しました。彼の描く温かみのある絵は、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

参考文献

『SF挿絵画家の時代』（大橋博之、本の雑誌社、p.50 - 53） 2012年

外部リンク

* 若菜珪 - Webcat Plus

若菜珪の作品は、その時代の子どもたちの心を捉え、多くの人々に感動を与えました。彼の残した作品は、日本の児童文化史においても重要な位置を占めています。

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