苫小牧市民会館

苫小牧市民会館

苫小牧市民会館（とまこまいしみんかいかん）は、日本の北海道苫小牧市に所在する、市民の文化活動や交流の拠点として機能してきた公共施設です。

1980年に開館したこの施設は、長年にわたり多様なイベントや集会に利用されてきましたが、築後40年以上が経過し、施設の老朽化が大きな課題となっています。この状況を受け、苫小牧市では施設の将来に関する検討を進めてきました。

再整備計画

施設の老朽化に対応するため、苫小牧市民会館は単体での改修ではなく、周辺に位置する他の公共施設、具体的には苫小牧市文化会館、苫小牧市労働福祉センター、そして交通安全センターの機能を統合する形で、新たな複合施設として建て替えられる計画が進行中です。この新しい施設は「（仮称）苫小牧市民文化ホール」と呼ばれており、既存の市民会館を含むこれら複数施設の役割を引き継ぎ、より多機能で利便性の高い施設として生まれ変わる予定です。

（仮称）苫小牧市民文化ホールは、2026年3月の開業を目指して建設が進められています。

施設構成

現在の苫小牧市民会館は、多様な規模の活動に対応できるよう、以下のような施設を備えています。

大ホール: 演劇、音楽会、講演会など、大規模なイベントに適した主要な空間です。
楽屋: 大ホール利用者のための控室として、第1から第7までの7室が設けられています。また、楽屋事務室や主催者事務室も配置されています。
小ホール: 比較的少人数のイベントや発表会に適した空間で、面積は268.5平方メートルです。
会議室: 小規模な会議から大規模な集会まで、様々な用途に対応できるよう、多数の会議室が設けられています。定員は6名から90名までと幅広く、和室タイプの部屋も複数用意されています。具体的な部屋番号と定員は以下の通りです。
101（48名）、201（30名）、202（24名）、203（24名）、205（90名）、206（60名）、207（18名）、210（10名）
和室：211（10名）、212（10名）、213（10名）、215（10名）※211と212、213と215は上り口を併用
その他：216（6名）、303（32名）、305（14名）
市民会館食堂: 利用者が食事や休憩に利用できるスペースです。
* その他の設備: 利用者の快適性を高めるため、ホワイエ、トイレ、音響室、映写室、調光室なども完備されています。

市民会館は、建て替えまでの間、引き続き市民の文化・交流活動の場として利用されています。新たな施設への移行後、その歴史と役割は（仮称）苫小牧市民文化ホールへと引き継がれることになります。

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