英会話入門

英会話入門の概要

「英会話入門」は、日本放送協会（NHK）によって放送された英会話の学習プログラムであり、特にラジオ第2放送で長期間にわたって存在しました。1994年度から2001年度まで、人気講師の遠山顕によって教えられ、実に8年間にわたる放送が続けられました。この講座は、基本的なフォーマットを維持しながら進行し、同時期に放送されていた「英会話」や「やさしいビジネス英語」と、テキストのデザインが統一されていたのが特徴です。

2002年春には、一度その幕を閉じることになりますが、2005年度から2007年度にかけて再開設されました。この時期は「英会話中級」や「英会話上級」と並行して放送され、月曜日から土曜日まで毎日短いレッスンが行われました。再開時の講座は中学3年生レベルに位置付けられましたが、後に高校レベルに移行しました。

放送スケジュールと内容

放送は、月曜日・水曜日・金曜日の本放送と、火曜日・木曜日・土曜日の再放送に分かれていました。特に、午前中と午後の時間帯に放送されることで、リスナーにとってもアクセスしやすい時間に設計されていました。具体的な放送時間は、月曜日から土曜日まで午前11時25分から午後11時40分、午後7時15分から午後7時30分でした。

初期の構成（1994年 - 2002年）

この講座では、月曜から木曜までのレッスンは、基本的にダイアログを基に単語やフレーズ、発音練習が行われ、それに関連した早口言葉なども盛り込まれていました。金曜日は、復習を兼ねたミニクイズや英語の歌など、様々な内容を楽しむことができる特別な時間が提供されました。また、土曜日は英会話文法に焦点を当て、具体的な表現の学習を行いました。

2005年以降の変遷

2005年度から2007年度にかけて、再開された際には新たな講師陣が登場し、各回のテーマごとにそったダイアログを展開しました。例えば、月ごとのテーマには「旅行」や「金銭管理」などがありました。また、特定の週には、リスニング強化のためのセクションも設けられ、実用的な英会話能力を高める工夫がなされました。

様々なレッスン内容とパートナー陣

当初から多彩なパートナー講師陣が参加し、遠山氏の他にも、Carolyn MillerやChris Wellsなど、多くの講師がそれぞれの個性を持ってレッスンを進めていきました。これにより、リスナーは様々なアクセントや発音に触れる機会が増え、よりリアルな英会話へとつながる内容が展開されました。

番組の終了とその後

最終回は2008年3月に迎え、その後は同じく遠山氏が講師を務める「ラジオ英会話」にプログラムが引き継がれました。この移行により、長年の英会話学習を希望するリスナーたちにとって、英語の勉強の継続が可能となったのです。

「英会話入門」は、その内容と進行のスタイルにより、多くのリスナーに支持され続けました。英会話学習への入り口として、また日本における英語教育の一端を担ったこの講座は、今もなお記憶に残る存在となっています。

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