英国王立防衛安全保障研究所(Royal United Services Institute for Defence and Security Studies, RUSI)は、1831年に創設された、防衛・安全保障分野において世界で最も古い
シンクタンクです。本部を
ロンドンに置き、現在レイチェル・エレフスが所長を務めています。
RUSIは、2012年にアジア拠点としてRUSI Japanを東京に開設しました。180年以上の歴史を持つRUSIは、日本と英国の安全保障関係を、単なるパートナーシップから同盟へと深化させることを目指し、両国の安全保障コミュニティの関係強化に尽力してきました。
その活動の一環として、2013年10月には日本で初となる日英安全保障会議を開催しました。その後も、東京と
ロンドンで定期的に会議を開催し、両国の専門家が意見交換を行う機会を提供しています。これらの会議では、安全保障上の課題や協力の可能性について、深く掘り下げた議論が行われています。
また、2020年の東京オリンピックに向けては、テロ対策に関する専門家会議を開催し、テロ対策で豊富な経験を持つ英国の知見を日本国内に発信しました。これにより、日本におけるテロ対策の強化に貢献しました。さらに、日本が直面する安全保障問題について、アメリカ的な視点に偏らない、独自の英国的な視点からの分析や情報発信も行っています。
これらの活動を通じて、RUSIはインド太平洋地域の安全保障に貢献することを目指しています。2019年には、RUSI Japanは日本特別代表部に格上げされ、活動をさらに強化しています。日本特別代表には、それまでRUSI Japanの所長を務めていた秋元千明(元NHK解説委員、大阪大学大学院招聘教授)が就任しました。
RUSI日本特別代表部は、日英間の安全保障協力の深化に不可欠な役割を果たしており、その活動は、日本と英国の安全保障関係をより強固なものにする上で重要な意味を持っています。
外部リンク
Royal United Services Institute
RUSI 日本特別代表部 ウェブサイト