英雄伝説 創の軌跡

英雄伝説 創の軌跡

『英雄伝説 創の軌跡』は、日本ファルコムより2020年8月27日にPlayStation 4|PlayStation_4用ソフトとして発売されたゲームです。後にPlayStation 5|PlayStation_5版にも対応し、2021年8月26日にはClouded Leopard EntertainmentからNintendo Switch版とSteam版が発売されました。

概要

本作は、『英雄伝説 空の軌跡』から15年続いた軌跡シリーズの新たな一歩となる作品で、完結に向けての序章として位置づけられています。タイトルには「終わり、そして始まり」という意味が込められています。

2019年12月18日に日本ファルコムの株主総会で、クロスベル編のリマスター版である『零の軌跡：改』、『碧の軌跡：改』と共に発表されました。キャッチコピーは「ここに終わり、ここに創（はじ）まる――」。

ゼムリア大陸を舞台に、前作『英雄伝説 閃の軌跡IV』後の世界を描き、大陸西部での物語に区切りをつけます。「英雄」「解放者」「隠者」という3人の主人公が登場し、それぞれの視点から物語を体験できる「クロスストーリー」システムが採用されています。プレイアブルキャラクターは、過去作からの登場人物、敵として登場したキャラクター、そして完全新規のキャラクターを含め、総勢50人以上とシリーズ最大規模を誇ります。

ストーリー

七耀暦1207年2月14日、ロイド・バニングス率いる特務支援課は、クロスベルの自治権を取り戻すための「クロスベル解放作戦」を実行し、成功を収めます。3月15日には再独立調印式が行われ、クロスベルは自治州として再独立を果たします。

しかし、調印式の最中に、元クロスベル総督ルーファス・アルバレアが「黒の衛士隊」を率いて襲撃。「鉄血宰相ギリアス・オズボーンの遺志を継ぐ」と宣言し、ゼムリア大陸統一を掲げて「クロスベル統一国」を樹立、自ら総統に就任します。特務支援課は退却を余儀なくされ、散り散りになってしまいます。ロイドは仲間たちと再会し、再びクロスベルを解放するために立ち上がります。

同じ頃、エレボニア帝国では、オリヴァルト皇子とシェラザード妃が新婚旅行中に消息を絶ちます。帝国軍情報局には、「新生帝国解放戦線」を名乗る仮面の人物から、皇子夫妻を誘拐し、帝都ヘイムダルで行動を起こすという犯行声明が届きます。リィン・シュバルツァーは、かつて親友クロウが名乗った組織と同じ名前に疑問を抱き、新旧Ⅶ組と共に事件の調査を開始します。

一方、オーロックス峡谷道では、元殺し屋のスウィンとナーディアが、人形師ヨルグ・ローゼンベルクから依頼されたトランクを運んでいました。その中には、人語を話す少女の人形ラピス・ローゼンベルクが眠っていました。記憶を失っているラピスに、《C》は記憶を取り戻すことを提案し、スウィンとナーディアを高額報酬で雇い、行動を共にします。

それぞれの目的を持つロイド、リィン、そして《C》。彼らの運命が交錯するとき、ゼムリア大陸の未来を大きく変える物語が幕を開けます。

主な登場人物

リィン・シュバルツァー: 「英雄」と呼ばれる、トールズ士官学院第Ⅱ分校の教官。
ロイド・バニングス: 「解放者」と呼ばれる、クロスベル警察特務支援課のリーダー。
《C》 / ルーファス・アルバレア: 「隠者」と呼ばれる、仮面をつけた謎の人物。新生帝国解放戦線のリーダーを名乗る。

その他、アルティナ・オライオン、ユウナ・クロフォード、クルト・ヴァンダール、アッシュ・カーバイド、ミュゼ・イーグレットなど、シリーズを彩る多数のキャラクターが登場します。

用語

黒の幻夢鏡: 「夢幻回廊」を構築し、主人公たちを導く力を持つ古代遺物。
夢幻回廊: 黒の幻夢鏡が作り出した異空間。キャラクターを育成する場となる。
ティルフィング: 「騎神」を再現した次世代型機甲兵。
新生帝国解放戦線: オリヴァルト皇子夫妻の誘拐を声明した組織。しかし、その実態は…。
模倣擬体（シミュラクラ）: クロスベルや帝国各地に出現する、特定人物に酷似したアンドロイド。

主題歌

オープニングテーマ: 「NO END NO WORLD」

コラボレーション

メガミラクルフォース: ティオ・プラトーとリーシャ・マオが期間限定ユニットとして参戦。

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