茂山忠三郎

茂山忠三郎について

茂山忠三郎（しげやま ちゅうざぶろう）は、狂言大蔵流において名跡として知られる存在で、現在はその五世が受け継いでいる。彼の家系とその歴史は、豊かな文化財としての狂言の発展に寄与してきた。

初世について

初代茂山忠三郎は1813年12月2日に生まれ、1887年10月27日に亡くなった。出身地は京都であり、八世茂山千五郎の弟子として修行を積んだ後、大蔵虎文の弟子に転じた。しかし、彼は視力に障害を持っていた。

2世の生涯

2世は1848年12月14日に生まれ、1928年8月21日に亡くなった。京都の小川上立売が故郷で、本名は良豊。初世の三男であり、当初の名は吉次郎であった。彼は御所御用に従事していたが、明治維新を経て西南戦争に従軍し、その後商業に従事するためしばらく東京に居住したが、最終的には大阪に定住した。

3世の舞台

3世の生まれは1895年11月28日で、1959年7月29日に逝去した。出身地は京都で、本名は茂山良一である。1900年に「靱猿」で初舞台を飾り、1910年には「三番叟」にも出演。1932年には茂山忠三郎の名を襲名し、以降も数多くの名演を残している。

4世の足跡

4世の茂山忠三郎（本名：茂山倖一）は1928年4月3日に生まれ、2011年8月20日に亡くなった。彼も京都市に生まれ、3世の次男として育った。父から直接指導を受け、1949年には立命館大学の専門部文学科を卒業。その後1965年に茂山忠三郎を襲名し、日本能楽会の会員としても活躍した。また、「忠三郎狂言会」を主宰し、若手狂言師を育成する役割も担っていた。

初舞台は1933年に「業平餅」であり、1948年には「釣狐」を披露。1992年には舞台活動60周年を迎え、2000年にはオーストラリアで誘われるなど国際的な活動も行った。子息には茂山良暢、そして宝塚歌劇団の卒業生である梅園紗千がいる。

受賞歴

茂山忠三郎は数々の賞を受賞しており、その中には1960年の大阪府文化祭奨励賞や、文化庁芸術祭奨励賞（1966年）などが含まれる。また、1987年には大阪文化祭金賞、1992年には紫綬褒章を受け取り、さらに2001年には文化庁芸術祭大賞を受賞した。2003年には旭日小綬章も授与され、2004年には観世寿夫記念法政大学能楽賞を受賞するなど、多くの業績を残した。そして2011年に京都府文化賞特別功労賞を受賞し、その年の8月に83歳で亡くなることとなった。

5世について

現在の五世茂山忠三郎については、詳細が必要な場合は茂山良暢を参照したい。

これは、名跡としての茂山忠三郎の大切な遺産を語るものでもあり、その歴史と共に道を歩んでいった。

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