茂本志穂

茂本 志穂

茂本 志穂（しげもと しほ）は、1991年4月19日に愛媛県松山市で生まれた日本の女子サッカー選手である。主にディフェンダー（DF）のポジションを務め、現在は九州女子サッカーリーグに所属する国見FCレディースでプレーしている。

プレースタイル

最終ラインを支えるディフェンダーとして、茂本選手の最大の特長は、その優れたヘディング能力にある。相手チームからのクロスボールやセットプレー、あるいは前線へのロングフィードなど、空中戦となる状況において、的確な判断と強い競り合いでボールをクリアし、相手の攻撃の芽を摘む役割を果たす。空中での強さは守備の安定に不可欠であり、チームの失点を防ぐ上で重要な貢献をしている。

また、守備だけでなく攻撃の起点となるプレーも得意とする。足元からのフィードは非常に正確で、遠距離へのパスによって効果的に攻撃を展開することが可能だ。相手のプレッシャーを回避しながら、前線の味方選手へと正確にボールを届けたり、サイドチェンジで攻撃の方向を変えたりすることで、チームのビルドアップやチャンスメイクを支えている。

経歴

茂本選手のサッカーキャリアは、地元である愛媛県のクラブ、AC.MIKANで始まった。その後、サッカーの強豪として知られる岡山県作陽高校に進学し、高校サッカーの舞台で才能を磨いた。

高校卒業後、2010年には当時日本の女子サッカー最高峰リーグであるなでしこリーグに所属していた岡山湯郷Belleに加入。レベルの高い環境で経験を積み、プロフェッショナルな選手としての基盤を築いた。岡山湯郷Belleでは2012年までプレーした。

2013年1月には、地元のクラブである愛媛FCレディースへ移籍したが、同年6月までの半年間の在籍となった。その後、国見FCレディースへと活躍の場を移し、現在に至るまでチームの中心選手としてプレーを続けている。国見FCレディースは九州女子サッカーリーグに所属しており、地域リーグの舞台でチームの守備を支えている。

代表・選抜歴

ユース世代においてもその才能は認められており、2005年にはナショナルトレセン女子U-15に選出されている。これは、その年代の有望な選手が集まる育成プログラムであり、将来を嘱望される選手として期待されていたことを示している。

愛媛から岡山、そして長崎へと活動拠点を移しながら、各カテゴリーで経験を積んできた茂本志穂選手は、ディフェンダーとして培ったヘディングの強さと正確なフィードを武器に、現在も国見FCレディースの最終ラインを支え続けている。

関連項目

日本の女子サッカー選手一覧
愛媛県出身の人物一覧

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