范志毅

范志毅（Fan Zhiyi）

范志毅（はん しぎ、Fan Zhiyi, 1969年11月6日 - ）は、中華人民共和国出身の元プロサッカー選手であり、現在はサッカー指導者として活躍しています。主にディフェンダー（センターバック）としてプレーし、中国代表としても長年にわたり活躍しました。

来歴

范志毅は、上海申花でそのキャリアをスタートさせ、中心選手として活躍しました。1998年には、イングランドのクリスタル・パレスFCへ移籍。この移籍は、孫継海と共に、中国人選手として初めてイングランドでプレーするという快挙でした。孫継海は一時帰国しましたが、范志毅はその後もイングランドに留まり、確固たる地位を築き上げました。

2001年、范志毅はクラブとの給与問題で対立し、スコットランドのダンディーFCへ移籍。2002年の日韓W杯前には、上海中遠へレンタル移籍も経験しています。同年8月にはダンディーFCへ復帰しましたが、クラブとの間に問題が生じ、カーディフ・シティFCへ移籍。しかし、出場機会は限られ、B級ライセンス取得後の2003年8月に中国へ帰国しました。帰国後の同年10月には、香港のピュラー・レンジャーズ（澎馬流浪）と3ヶ月の契約を結び、プレーを続けました。2004年1月には珠海中邦に選手権アシスタントコーチとして加入し、2006年に36歳で現役を引退しました。

中国代表としても長らく活躍し、1992年8月にはドイツ人監督Klaus Schlappnerによって代表に初招集されました。1994年アメリカW杯アジア予選にも出場、1996年にはキャプテンを務めました。ボラ・ミルティノビッチ監督の下、センターバックとして2002 FIFAワールドカップ初出場に貢献。2001年にはAFCアジア年間最優秀選手に選出されるなど、アジアを代表する選手として高く評価されました。

2002 FIFAワールドカップでは、初戦のコスタリカ戦で負傷し、1試合の出場に終わりました。

代表では主にセンターバックとして起用されましたが、上海申花時代にはフォワードとしてもプレーし、国内リーグ得点王を獲得した経験も持っています。

所属クラブ

1994-1998: 上海申花
1998-2001: クリスタル・パレスFC
2001-2002: ダンディーFC
2002: 上海中遠 (レンタル)
2002-2003: カーディフ・シティFC
2003-2004: 流浪足球隊 (香港)
2004-2005: 珠海中邦
2005-2006: 流浪足球隊 (香港)

代表歴

出場大会: 2002 FIFAワールドカップ
国際Aマッチ: 108試合 17得点（1992年-2002年）

個人タイトル

アジア年間最優秀選手賞 (2001)
CFA年間最優秀選手賞 (2001)
CFAゴールデンボール賞 (1995, 1996)
CFAゴールデンブーツ賞 (1995)

范志毅は、その卓越したリーダーシップとプレーで、中国サッカー界に多大な貢献を果たしました。引退後も指導者として、次世代の育成に力を注いでいます。

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