茅ヶ崎公園野球場

茅ヶ崎公園野球場の概要

茅ヶ崎公園野球場（ちがさきこうえんやきゅうじょう）は、神奈川県茅ヶ崎市中海岸にある茅ヶ崎公園内に位置する軟式専用の野球場です。公園自体は、都市部の緑地として多くの人々に親しまれており、野球場もその一部として地元民や訪問者に利用されています。

歴史的背景

この球場の歴史は1951年にさかのぼります。中日ドラゴンズが当時本拠地としていた中日スタヂアムが火災に見舞われ使用できない状況となり、その年の10月1日に茅ヶ崎球場で公式戦が行われました。この試合では名古屋ドラゴンズが松竹ロビンスを相手に勝利を収めたことが記録されています。このように、茅ヶ崎公園野球場は偶発的にプロ野球の公式戦が開催されることとなり、地域にとっても特別な意味を持つ場所となりました。

また、イースタン・リーグでは読売ジャイアンツや横浜大洋ホエールズなどもこの球場を主催試合の舞台として利用しましたが、平成に入ってからの改装により、現在は軟式野球専用の施設となり、硬式球を用いる高校野球やプロ野球の公式戦は行われなくなりました。

地域との関わり

茅ヶ崎公園野球場は、ただの野球場に留まらず、地域社会との深い結びつきを持っています。特に、茅ヶ崎市出身のプロ野球選手、山本昌（中日ドラゴンズ）が通算200勝を達成したことが市民に大きな誇りとなり、それを記念して2009年より『山本昌広杯少年野球大会』が開催されています。この大会は毎年、夏休みの時期に行われ、地域の子どもたちの野球への関心を高めています。

音楽イベント

加えて、茅ヶ崎公園野球場は音楽イベントの開催地としても知られています。特に、サザンオールスターズが1990年代よりこの場所でライブを行っており、その名声を全国に広めました。2000年には『茅ヶ崎ライブ』が、さらに2013年には『SUPER SUMMER LIVE 2013』が成功裏に開催されています。そして、2023年にも新たなライブが行われ、多くのファンがこの歴史的な地で彼らの音楽を楽しむ機会を持ちました。

施設概要

茅ヶ崎公園野球場の面積は約12,751m²で、内野はクレー、外野は芝生で整備されています。球場は収容人数2,756人で、内野に座席、外野に芝生席があります。両翼の長さは92m、中堅は120mというサイズの球場は、地域のスポーツイベントや学校の試合でも活躍しています。スコアボードは磁気反転式を採用し、試合の進行を効果的にサポートしています。

アクセス

最寄りの交通機関は、JR東海道線の茅ケ崎駅から徒歩約20分、または神奈川中央交通の茅ヶ崎公園野球場バス停から徒歩約3分とアクセスも良好です。多くの人々が利用しやすい立地にあるこの野球場は、地域の中心的なスポットとしての役割を果たしています。

今後も茅ヶ崎公園野球場は、スポーツイベントや音楽イベントの両方で地域に貢献し続け、多くの人々に楽しまれる場であり続けることでしょう。

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