茅野市立北部中学校

茅野市立北部中学校は、長野県茅野市に所在する公立中学校です。地元では「茅野北」または「北中」の愛称で親しまれています。この学校は、地域社会の教育を支える重要な役割を担っています。

沿革

学校の歴史は、1949年（昭和24年）に、湖東村、北山村、豊平村、米沢村にそれぞれ新制中学校が設立されたことに始まります。これらの学校は、1958年（昭和33年）5月に形式的に統合され、茅野町立北部中学校として新たなスタートを切りました。ただし、当初は校舎が4つに分かれた状態（4部校制）での運営でした。同年8月には、茅野町の市制施行に伴い、現在の「茅野市立北部中学校」へと名称が変更されました。1960年（昭和35年）4月、ついに校舎が完成し、4部校制は廃止され、実質的な統合が完了しました。その後、1995年（平成7年）には、校舎の全面改築が行われ、現在に至っています。

部活動

生徒たちは、様々な部活動に積極的に参加しています。運動部では、男女バレーボール部、サッカー部、男女バスケットボール部、卓球部、バドミントン部、陸上部、野球部、ソフトテニス部、スケート部、柔道部、水泳部、スキー部があります。文化部では、合唱部と吹奏楽部が活発に活動しています。これらの部活動は、生徒たちの心身の成長を促すとともに、学校生活を豊かなものにする上で重要な役割を果たしています。

学校行事

学校行事も充実しており、文化祭や「やつがね祭」といった特色ある行事が開催されています。特に2年生の登山は、蓼科山への予備登山と八ヶ岳縦走の本登山という本格的なもので、生徒たちの協調性や体力を養う上で貴重な経験となっています。1年生は、自然体験学習を通して、自然の大切さを学びます。

校舎

校舎は比較的新しく、市の生涯学習センターに隣接しているため、中規模のホールである「やつがねホール」を体育館とは別に有しています。このホールは、学校行事や地域イベントなどにも活用されています。また、25mの屋内プールも完備されていますが、温水ではないため冬季は利用できません。その他、柔道場やミーティングルームなど、生徒たちが快適に学校生活を送るための施設が整っています。

校区

茅野市立北部中学校の学区は、茅野市立北山小学校、茅野市立湖東小学校、茅野市立米沢小学校区の一部（塩沢、中大塩1区、中大塩2区）、そして茅野市立豊平小学校区の一部（南大塩、塩之目、上場沢、下菅沢、山寺、山寺団地、グリーンヒルズヴィレッジ、中大塩3区）が含まれます。これらの地域から通学する生徒たちが、共に学び、成長しています。

著名な出身者

この学校からは、数多くの著名な人材が輩出されています。特に有名なのは、スピードスケート選手の小平奈緒さんです。彼女は、平昌オリンピックでスピードスケート女子500m金メダル、同1000m銀メダル、バンクーバーオリンピックでは女子団体追い抜き銀メダルを獲得するなど、輝かしい実績を誇ります。また、女子バレーボール選手の小平花織さんも、東レアローズで活躍しています。

周辺情報

学校周辺には、国道299号やメルヘン街道が通り、交通の便が良いです。また、茅野市立湖東小学校や茅野市立湖東保育園、茅野警察署尖石縄文交番、中ッ原縄文公園（国宝土偶「仮面の女神」出土）などがあります。最寄りの駅は、JR東日本中央本線の茅野駅です。

外部リンク

茅野市立北部中学校の公式サイトや、茅野市公式ホームページの「子育て、子育ち応援サイト」では、学校や地域の情報を詳しく知ることができます。

これらの情報を通じて、茅野市立北部中学校が地域に根ざした教育機関であり、生徒たちの成長を支える重要な役割を果たしていることが理解できるでしょう。

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