茨城県庁舎

茨城県庁舎概要

茨城県庁舎は、茨城県水戸市笠原町にある県の中心的な行政施設を指し、広域自治体としての機能を果たしています。この庁舎は、茨城県庁、茨城県警察本部、茨城県議会の議事堂、さらには福利厚生棟を含む複合的な構造を持っています。新しい庁舎は1999年に竣工し、先代の庁舎からの移転に伴い現在の場所に設立されました。先代庁舎も一部は「茨城県三の丸庁舎」として利用され続けています。

現庁舎の特徴

現在の庁舎は、旧林木育種センターの跡地に建設されており、その周囲には県民広場として知られる緑地帯が整備されています。庁舎は高さ116mで、茨城県内でも最高層の建物として注目されています。行政庁舎は地上25階建てで、11階から25階には吹抜け構造が導入され、開放感あふれる設計になっています。この庁舎の設計は環境への配慮がされており、自然採光の取り入れや雨水の再利用が行われています。

さらに、この建物は優れたデザインと施工過程が評価され、2000年には建築業協会賞の第41回BCS賞を受賞しました。

周辺の発展

庁舎周辺には様々な店舗が続々と開店しており、ホームセンターの「スーパービバホーム」、スーパーマーケットの「マルト」、さらにはリサイクルショップの「ワンダーレックス」などがあります。2003年には日本最大級のショッピングモール「水戸メガモール」が計画されましたが、開発業者と反社会的勢力との関係が発覚し、その計画は中止となりました。

歴史

茨城県庁舎は、1930年に先代庁舎が竣工したことに始まります。1954年には4階部分を増築され、その後1997年に着工し、1999年4月に現在の庁舎が開庁しました。2011年の東日本大震災後には、耐震補強や復元工事が行われ、その総事業費は約8億4000万円でした。三の丸庁舎は建築当初の姿に戻されました。

施設の詳細

茨城県庁舎の敷地面積は150,000.02m²、行政庁舎は地上25階、地下2階の構造であり、最上階には展望ロビーがあります。警察本部庁舎は地上10階、地下1階で、議会議事堂は地上5階、塔屋1階から成り立っています。これらの建物はそれぞれ鉄骨構造や鉄骨鉄筋コンクリート構造を採用しており、高い耐震性を持っています。

交通アクセス

交通アクセスは便利で、水戸駅南口と赤塚駅南口から茨城交通や関東鉄道のシャトルバスが運行されており、県庁まではスムーズにアクセスできます。また、自動車の場合は北関東自動車道の茨城町東インターチェンジから約10分の距離です。

ロケ地として

茨城県庁舎や旧三の丸庁舎は、映画やテレビドラマのロケ地としても使用されており、特に近代的な設定や警察署のシーンでよく見られます。有名な作品には『県庁の星』や『医龍-Team Medical Dragon-』、『相棒』などがあります。

まとめ

茨城県庁舎は、県の行政を支える重要な施設であり、そのデザインや環境への配慮が高く評価されています。周辺の発展とも相まって、地域の発展に寄与している建物です。

もう一度検索