茨城県立取手松陽高等学校

茨城県立取手松陽高等学校

茨城県立取手松陽高等学校（いばらきけんりつ とりでしょうようこうとうがっこう）は、茨城県取手市小文間に位置する県立の高等学校です。1984年に開校以来、地域に密着しながら教育を展開しています。

設置学科

この学校では、以下の3つの学科を設置しています。

• - 普通科：進学を目指す生徒のために、幅広い学習を提供します。
• - 美術科：創造性や感性を育むことを重視し、芸術の基盤を学べるカリキュラムが整っています。
• - 音楽科：演奏技術や音楽理論を深く学ぶことができ、音楽を通じた表現力が養われます。

開校の背景と目標

1980年代には東京芸術大学の移転誘致活動が進められ、それに伴う形で本校の開設計画が具体化しました。当初は芸術教育に特化した学科を強化する目標が掲げられていました。開校以来、普通科においても優秀な学生が多く輩出され、特に美術科からは東京芸術大学美術学部への進学者が増加しています。

校歌と校章

校歌は、作詞を萩原由次氏、作曲を丹羽幸子氏が手掛けています。校章と制服も設立と同時に制定され、学校のアイデンティティを象徴しています。

沿革

学校の沿革を見ると、多くの重要な出来事があります。1983年に土地取得が決定され、翌年開校。その後、様々な施設が整備され、生徒たちの学びの環境が充実していきました。1995年には新たに美術科と音楽科が開設され、芸術教育がさらに強化されました。周年を迎えるたびに記念行事や式典が実施され、地域社会との結びつきも深めています。

教育目標

本校では、以下のような教育目標を掲げています。

• - 学生一人ひとりが自らの学びを進める意欲を養い、将来の進路を主体的に選択できるよう育成します。
• - スポーツや体力の向上を重視し、心身ともに健康な人間の育成を目指します。
• - 芸術を通じて感性を磨き、人間尊重の精神や協和の意識を育てます。
• - 国際的な視野を持ちながら日本文化の理解を深めるための人材を育成します。
• - 勤労の喜びを経験し、奉仕の精神を育てることも重視しています。

交通アクセス

JR常磐線または関東鉄道常総線の取手駅から大利根交通バスに乗り、「戸田井」で下車するのが便利です。また、藤代駅からは取手市のコミュニティバスを利用することもできます。

姉妹校と国際交流

茨城県立取手松陽高等学校は、同じ学科を有する鹿児島県立松陽高等学校との姉妹校協定を1996年に結んでおり、国際交流校として米国のニューヨーク市立ラ・ガーディア高校とも交流をしています。

著名な出身者

本校からは、女子プロレスラーの井上貴子さん、バスケットボール選手の宇田康利さん、ミュージシャンの大野靖之さんなど、さまざまな分野で活躍する著名な人物が輩出されています。

マスコットキャラクター

校のマスコットキャラクター「松陽くん」は、太陽をモチーフにした顔を持ち、長い鼻と赤い頬が特徴です。毎年、松陽祭の期間中にその像が飾られます。

特記事項

また、人気アーティストaikoのプロモーションビデオの撮影が本校で行われるなど、地域活動とも関わりの深い学校です。

茨城県立取手松陽高等学校は、地域に根差した教育を通じて、芸術に特化した教育の場を提供し続けています。

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