茨城県立水戸第三高等学校

茨城県立水戸第三高等学校

茨城県立水戸第三高等学校（通称：三高）は、茨城県水戸市三の丸に位置する県立の高等学校です。1949年に設立されたこの学校は、長い間女子高として運営されてきましたが、2007年から本格的に男子生徒の受け入れを開始しました。最初の年には普通科に12名の男子生徒が入学し、以降も少しずつ増加しています。令和3年度には、普通科に4名、音楽科に3名の男子生徒が在籍中です。令和5年度にはさらに募集を強化する方針が示されています。

この変化は、水戸地区の男子生徒における公立高校の選択肢を増やし、これまではひたちなか市の勝田高校や近隣の私立高校へ進学せざるを得なかった生徒に新たな進路を提供しています。水戸市内で行われる学力クラスの中で、この学校が男子生徒にとって重要な進学先となりつつあることは間違いありません。

学校の略称である「三高」は、茨城県内の他の「三高」と区別されており、県央地域ではこの学校を指すことが一般的です。JR水戸駅から徒歩約7分の位置にあり、アクセスも良好です。制服については、男子はブレザー、女子はセーラー服という伝統的なスタイルを採用しています。

進路状況

当校の大学進学率は約70％に達し、毎年30～35名程度の生徒が国公立大学に進学しています。また、難関私立大学にも合格者が出ており、進学における難易度は中堅進学校としてのレベルを示しています。特に、まだ卒業生がほとんど女子であるため、進学先には地元の茨城大学や常磐大学、茨城キリスト教大学などが人気となっています。

学科と沿革

茨城県立水戸第三高等学校は、次の学科を設置しています：

• - 普通科（定員240名）
• - 家政科（定員40名）
• - 音楽科（定員30名）

この学校は1926年に水戸市立高等女学校として創立され、1948年に県に移管されてからは茨城県立水戸女子高等学校として再出発しました。その後、1949年に水戸第三高等学校へと名称が変更され、様々な学科が設置されてきました。音楽科は1960年に設立され、家政科も1963年に改称されるなど、教育内容は時代に応じて進化しています。

主な部活動

部活動も盛んで、山岳部や陸上部、水泳部、卓球部などがあり、生徒たちはインターハイなどの大会で実績を残すことが多いです。特に2003年には女子の飛込競技で2位に入賞するなど、注目を集める活躍をしています。

著名な出身者

卒業生には、声優の田所あずささんや中島愛さん、津軽三味線奏者の川嶋志乃舞さんなどが名を連ねており、様々な分野で活躍しています。これらの実績は、学校の教育水準の高さを示すものといえるでしょう。

近隣校と関連情報

周囲には、茨城県立水戸第一高等学校や水戸市立第二中学校、茨城大学教育学部附属小学校などがあり、学校同士の交流もあります。さらに、学校の設置に関する情報や、茨城県内の他の高等学校については、茨城県高等学校一覧や関連項目を参照してください。水戸城の二の丸に設置されていることも特徴の一つです。

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