茨城県立江戸崎総合高等学校

茨城県立江戸崎総合高等学校（いばらきけんりつ えどさきそうごうこうとうがっこう）は、茨城県稲敷市江戸崎に校舎を構える公立高等学校です。地域における教育体制の再編により、かつて存在した茨城県立江戸崎高等学校と茨城県立江戸崎西高等学校が一つになり、新たな学校として開校しました。稲敷市内で総合学科を設置しているのは本校のみとなっています。

沿革

学校の歴史は、1907年（明治40年）5月に江戸崎町他三ヶ村組合立農学校が開校したことに始まります。その後、稲敷郡立江戸崎農学校、茨城県立江戸崎農学校と組織改編を経て、1948年（昭和23年）には茨城県立江戸崎高等学校と改称され、普通科や農業科、園芸科、機械技術科など多様な学科を擁する学校として発展しました。一方、茨城県立江戸崎西高等学校は1971年（昭和46年）4月に普通科高校として開設されました。2005年（平成17年）4月、時代のニーズに応えるため、両校が統合され、茨城県立江戸崎総合高等学校として新たにスタートを切りました。これに伴い、旧江戸崎高校と旧江戸崎西高校は新規生徒の募集を停止し、在校生が卒業するのを待って、2007年（平成19年）3月に閉校となりました。

設置学科・系列

本校は総合学科を設置しており、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて多様な学びの機会を提供しています。

かつては、人文科学系列（文系大学・専門学校進学、公務員就職などを目標とする）と自然科学系列（理系大学・専門学校進学、公務員就職などを目標とする）が設けられていましたが、これらは2023年度より募集を停止しました。

現在設置されている主な系列は以下の通りです。

グリーンテクノ系列: 農業分野の大学や専門学校への進学、農業関連団体への就職を目指します。
メカニカルテクノ系列: 工学分野（特に自動車関連）の大学や専門学校への進学、工業系や自動車関連企業への就職を視野に入れます。
福祉系列: 福祉分野の大学や専門学校への進学、福祉施設への就職を目標とします。
総合キャリア系列: 2023年度に新設された系列で、募集停止となった人文科学系列と自然科学系列の内容を統合・再編したものです。この系列内には、進学を重視する「進学重視型」と、就職に必要な知識や実践的なスキルを培う「就職実践型」があり、生徒の多様な進路希望に対応しています。

これらの系列を通じて、生徒は専門的な知識や技術を深め、将来の進路実現に向けた力を養うことができます。

部活動

学校では学習活動だけでなく、生徒の自主性や協調性を育む部活動も盛んに行われています。以下は、情報が確認できる2011年4月1日時点での活動状況に基づいています。活動内容は年度によって変更される可能性があり、既に廃部や廃会となったもの、あるいは新たに設立されたものもあります。

運動部:
硬式野球部
サッカー部
バレーボール部
硬式テニス部
陸上部
バスケットボール部
卓球部（※2022年度より廃部）
弓道部
馬術部
剣道部（※2022年度より廃部）
軟式テニス部
ハンドボール同好会（※2023年度より加入）

文化部:
吹奏楽部
写真部
演劇部
メカニカル部
情報処理部
調理部（※2022年度より廃部）

これらの活動を通じて、生徒はスポーツや文化活動に打ち込み、豊かな高校生活を送っています。

本校は、地域の教育拠点として、生徒一人ひとりの可能性を引き出し、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。

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