茨城県道120号上新田木原線

茨城県道120号上新田木原線について

茨城県道120号上新田木原線は、茨城県稲敷郡美浦村内を通る一般県道です。この道路は、村内の大山地区上新田と木原地区を結び、霞ヶ浦の湖岸に沿って東西に走っています。総延長は8.407kmで、全線が美浦村内に位置しています。

概要

この県道は、美浦村の主要な幹線道路として機能しており、特に大山地区から大須賀津地区までの区間は、道路拡幅やバイパス建設などの改良工事が完了しています。しかし、大須賀津地区から木原地区にかけては、依然として狭隘な旧道が残されており、道路幅が狭く、歩道が未整備な箇所が多く、カーブも多いため見通しが悪いという課題を抱えています。

現在、木原地区では、集落を迂回し、国道125号に接続するバイパス道路の整備が進められています。これにより、安全性の向上と交通の円滑化が期待されています。

路線データ

起点: 茨城県稲敷郡美浦村大山2053番5地先
終点: 茨城県稲敷郡美浦村木原（国道125号交点）
総延長: 8.407 km
重用延長: なし
未供用延長: なし
実延長: 8.407 km
自動車交通不能区間延長：なし
幅員: 10 m（車道部6.0 m/2車線）

歴史

この県道の歴史は古く、1931年には前身となる「上新田江戸崎線」が路線認定されています。その後、1944年には「大山木原線」が認定され、1959年に両路線が合併し、現在の茨城県道120号上新田木原線として再編されました。

1970年代以降、部分的な道路改良やバイパス建設が段階的に行われており、特に1980年代以降は、狭隘な区間の解消や交通の円滑化を目的としたバイパス整備が進められてきました。1995年には整理番号が131から120に変更されています。

年表

1931年（昭和6年）9月1日：上新田江戸崎線が路線認定。
1944年（昭和19年）6月14日：大山木原線が路線認定。
1959年（昭和34年）10月14日：上新田江戸崎線と大山木原線が合併し、現在の路線で路線認定。
1970年（昭和45年）4月27日：牛込地内の狭隘道路を改築供用開始。
1981年（昭和56年）5月14日：牛込 - 大塚間のバイパス道路を新設。
1993年（平成5年）1月14日：大山地区で延伸区間を編入。
1993年（平成5年）8月9日：大塚 - 木原間のバイパス道路区域が決定。
1993年（平成5年）10月25日：牛込 - 大須賀津間のバイパス道路が開通。
1995年（平成7年）3月30日：整理番号が120に変更。
1995年（平成7年）6月29日：馬掛地内の旧道の一部が指定解除。
1997年（平成9年）4月3日：美浦ロードパークを新設。
2001年（平成13年）8月29日：大須賀津 - 木原間のバイパスの一部が開通。
2005年（平成17年）4月25日：木原地区の新規バイパス道路区域が決定。
2014年（平成26年）2月19日：木原地区の新規バイパスの一部が開通。
2018年（平成30年）1月25日：バイパス供用に伴い、牛込 - 木原間の旧道が県道指定解除。
2018年（平成30年）2月28日：木原地区の新道の一部を供用開始。
2021年（令和3年）3月29日：木原地区の新道の一部を供用開始。
2023年（令和5年）3月27日：木原地区のバイパスの一部を供用開始。

路線状況

現在の路線状況としては、特に美浦村木原地区において、道路幅員が狭く、歩道が未整備であり、カーブが多いことから、安全性の確保が課題となっています。そのため、2003年からバイパス道路の整備が進められています。

また、緊急輸送道路として、美浦村大山地区の一部区間では、災害時の被害拡大を防ぐため、電柱の設置が制限されています。

バイパス

上新田木原線バイパス

現在、美浦村木原地区で整備が進められているバイパス道路は、計画延長1.6km、幅員10m（車道部6.0m/2車線）です。このバイパスは、既存の道路よりも北側の霞ヶ浦寄りを迂回し、土浦方面へ向かう国道125号に接続する予定です。

2014年には不通区間の一部が供用され、2018年にも一部区間が開通するなど、段階的に整備が進められています。

道路施設

美浦ロードパーク（美浦村根本）

地理

通過する自治体

茨城県稲敷郡美浦村

交差する道路

茨城県道122号大山江戸崎線（稲敷郡美浦村大山）
茨城県道223号渡戸木原線（稲敷郡美浦村木原）

周辺施設

霞ヶ浦
八井田公民館
北岸地区公民館
日本テキサスインスツルメンツ

まとめ

茨城県道120号上新田木原線は、美浦村の東西を結ぶ重要な路線であり、地域住民の生活を支える上で欠かせない道路です。今後のバイパス整備によって、更なる交通の円滑化と安全性の向上が期待されています。

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