茨城県道194号宍倉玉里線

茨城県道194号宍倉玉里線について

茨城県道194号宍倉玉里線は、茨城県かすみがうら市宍倉を起点とし、小美玉市川中子を終点とする一般県道です。しかし、この路線は霞ヶ浦によって分断されており、全線が開通しているわけではありません。そのため、路線名が示すような地域間の連絡路としての機能は限定的で、主に沿線の農耕や生活を支える道路として利用されています。

路線の概要

この県道は、かすみがうら市宍倉と小美玉市（旧玉里村）の国道355号が交わる地点を結ぶ、南北方向の路線です。総延長は6.879kmですが、未供用区間や自動車交通不能区間があるため、実際に通行可能な実延長は5.939kmとなっています。特に、石岡市井関地内には最小幅員2.7mという狭隘な区間が存在します。

歴史

1959年（昭和34年）10月14日に、当時の新治郡出島村大字宍倉を起点、新治郡玉里村を終点とする県道として認定されました。その後、1995年（平成7年）に整理番号が194に変更され、現在に至ります。

年表

1959年（昭和34年）10月14日：路線認定。新治郡出島村大字宍倉から新治郡玉里村大字上玉里までの区間が決定。
1970年（昭和45年）4月27日：新治郡玉里村大字下玉里から大字川中子までの1.23km区間で道路改良が完了。
1995年（平成7年）3月30日：整理番号が262から194に変更。

道路状況

道路の改良は全区間にわたって十分に進んでおらず、ほとんどの区間が1〜1.5車線幅です。そのため、幹線道路としての機能は低く、沿線住民の生活道路としての利用が中心です。また、一部区間は自動車での通行ができないため、利便性は高くありません。交通量も少ないのが現状です。

交通不能区間

石岡市と小美玉市の市境付近は、霞ヶ浦（高浜入）によって分断されているため、車両での通行はできません。この区間を繋ぐための架橋実現を目指し、「霞ヶ浦二橋建設促進期成同盟」が活動していますが、具体的な計画は現在のところありません。

地理

宍倉側は新治台地から霞ヶ浦沿岸低地にかけて、平地林や田畑が広がる農村地帯です。起点付近は勾配やカーブが多く、線形が悪いのが特徴です。一方、玉里側は平坦な低地で、住宅地と霞ヶ浦湖岸沿いのレンコン水田地帯が広がっています。

通過する自治体

茨城県
かすみがうら市
石岡市
小美玉市

交差する道路

茨城県道118号石岡田伏土浦線（かすみがうら市宍倉）
国道355号（小美玉市川中子）

沿線

霞ヶ浦

脚注

注釈

特になし

出典

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
土浦土木事務所（かすみがうら市、石岡市区間の道路の管理事務所）
水戸土木事務所（小美玉市区間の道路の管理事務所）

もう一度検索