茨城県道235号下入野水戸線

茨城県道235号下入野水戸線

茨城県道235号下入野水戸線は、茨城県水戸市下入野町を起点とし、同市千波町に至る、全長約10.5kmの一般県道です。水戸市内で完結する路線で、国道50号水戸バイパスの北側に並行するように位置しています。

概要

この路線は、水戸市下入野町（茨城県道106号長岡大洗線）を起点とし、北上して酒門六差路で国道6号と交差した後、西へ進み、水戸市千波町（茨城県道50号水戸神栖線）の千波十文字に至ります。路線の一部は、都市計画道路中大野中河内線として指定されており、水戸市内の交通を円滑にする役割を担っています。路線名の「下入野水戸線」は、かつて存在した常澄村の大字下入野と、その編入前の水戸市に由来しています。

路線データ

起点：茨城県水戸市下入野町（茨城県道106号長岡大洗線交点）
終点：茨城県水戸市千波町（茨城県道50号水戸神栖線交点）
総延長：10.528 km
実延長：10.497 km

歴史

1971年（昭和46年）12月20日に、新たな一般県道として路線認定されました。当初の整理番号は390でしたが、1995年（平成7年）に現在の235に変更されました。路線の開通と改良は段階的に進められ、特に都市計画道路中大野中河内線との一体整備により、バイパス区間が開通しています。

年表

1971年12月20日：下入野水戸線が路線認定（整理番号390）。水戸市内の区間（5.96km）が供用開始。
1973年11月5日：常澄村内の道路区域（4.28km）が決定し供用開始。
1983年3月14日：水戸市米沢町-笠原町のバイパス（510m）の道路区域が決定。
1989年9月14日：常澄村内の区間（1.149km）が拡幅2車線化。
1991年12月5日：水戸市米沢町-笠原町の旧道（955m）が市道に降格。
1995年3月30日：整理番号が235に変更。
2000年1月27日：水戸市元吉田町の一部（約0.4km）が開通。
2000年3月21日：水戸市元吉田町の一部（約0.5km）が開通。
2010年3月25日：水戸市元吉田町-千波町のバイパス区間（930m）が開通。
2011年2月24日：水戸市元吉田町の旧道区間（1.013km）が市道に降格。
2012年6月4日：水戸市酒門町-元吉田町に道路改良路（1.03km）が新設。
2018年4月1日：水戸市六反田町-酒門町の区間が高さ制限4.1mの道路に指定。
2022年2月22日：水戸市元吉田町-酒門町のバイパス区間（0.8km）が開通。

路線状況

基本的には全線が対向2車線ですが、水戸市酒門町から元吉田町、米沢町にかけては道幅が狭まり、1.5車線程度になる区間があります。この区間は住宅街を縫うようにカーブが多いため、交通量が多いにも関わらず、交通渋滞が発生しやすい状況です。特に、国道6号と交差する酒門六差路は、慢性的な交通渋滞のボトルネックとなっています。また、水戸市米沢町から千波町にかけての区間は、災害時の緊急輸送道路として、電柱の設置が制限されています。

通称・バイパス

都市計画道路 中大野中河内線：水戸市中大野から中河内町までを結ぶ都市計画道路で、本路線の一部区間が指定を受けています。水戸中心市街地の交通分散を目的として整備が進められています。

地理

起点の水戸市下入野は田園地帯で、酒門町にかけて山林や畑が広がります。国道6号を越えた酒門交差点以西は、水戸市南部の住宅街が広がる平坦な地形へと変化します。

通過する自治体

茨城県水戸市

交差する道路

茨城県道106号長岡大洗線（起点）
茨城県道40号内原塩崎線
国道6号
茨城県道179号中石崎水戸線
茨城県道180号長岡水戸線
茨城県道50号水戸神栖線（終点）

沿線施設

水戸市立大場小学校
常澄運動場
水戸保健所

参考文献

茨城県土木部『茨城県道路現況調書 令和2年3月1日現在』

関連項目

茨城県の県道一覧

外部リンク

茨城県土木部
水戸土木事務所（道路の管理事務所）

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